【認知症の父を最期まで】施設に入居し穏やかになった父。変わりゆく父を受け入れ、見守り続ける役目をまっとうしたい…老々介護の父と娘【第70話まんが】
2025年5月2日(金)11時0分 婦人公論.jp
95歳、男やもめの頑固な父を、67歳の一人娘が介護する…笑って泣ける介護連載『オーマイ・ダッド! 父がだんだん壊れていく』が好評につき単行本化。この物語を原作に、主人公たちの若い頃まで遡り、家族の物語をとんがりめがねさんの漫画でお届けします。
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父の自慢話も笑って受け止められるように
前話からの続き。
父が施設に入居してからしばらくが経った。日に日に穏やかな顔つきになる父に、施設の見守りが父への安心感につながっているのだと感じている。
そんなある日、父の部屋を訪ねると父が不機嫌そうに話しはじめた。
父の健康自慢や自惚れには相変わらずだと思ったが、父が元気な証拠だとも思い安堵した。
今思うと、これまでの父の自慢ももう少し褒めてあげたらよかったなと後悔している。こう思えるのは今の私には心に余裕があるからなのかもしれない。
↓↓↓パパったらかわいいんだから
OB会のAさんから電話
父の気持ちが痛いほど伝わってきて、胸が苦しくなった。私は父の深い寂しさを感じずにはいられなかった。
父はどんな思いで名簿にバツ印をつけているのだろう。
年齢を重ねることでしかわからないことがあるのだと痛感させられた。
↓↓↓……。
変わりゆく父と変わらない父
父が可愛らしいと思うときもある一方、父親らしく威厳がある様子で振る舞う姿を見ると、なんだか頼もしく感じる。こんなとき、父がまだ元気でいると実感して安心するのだ。
ときに変わらない父に安心しながらも、変わりゆく父を受け入れ、近くで見守り続けることが私の役目なのだろう。その役目をまっとうしたい、今はそう強く思っている。
おわり。
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