二宮和也が乳幼児向け映画「シナぷしゅ」で声優...映画館で見るべき理由は

2025年5月2日(金)6時0分 大手小町(読売新聞)

嵐の二宮和也さんが、メインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と仲間たちの冒険を描いた映画「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」(5月16日公開)で声優を務めます。乳幼児向けのテレビ番組「シナぷしゅ」(テレビ東京系)の映画化第2弾で、2023年5月に公開された第1弾は、「0歳から映画館デビューができる」と話題を集めました。第2弾で初登場するキャラクター「ぱるてぃ」の声を担当する二宮さんに、本作の魅力や子どもへの効果について聞きました。

【あらすじ】南の島「どんぐりアイランド」へバカンスに出かけた主人公の「ぷしゅぷしゅ」(声・花谷聡亮)と相棒の「にゅう」(声・玉木宏)。空港で待っていた陽気なタクシードライバー「ぱるてぃ」は、歓迎の音楽で気分を盛り上げますが、ノリノリの「ぷしゅぷしゅ」のほっぺが一つ、どこかに飛んでいってしまい、なくしたほっぺを探す冒険の旅に出ます。はたして「ぷしゅぷしゅ」は、ほっぺを取り戻すことができるのでしょうか?

ピンク色の新キャラクター「ぱるてぃ」の声を担当する二宮和也さん(©SPMOVIE2025)

——アイドル、俳優、YouTuberとして幅広く活躍されていますが、声優は約10年ぶりで、しかも乳幼児向けの映画への出演です。オファーを受けた時はどう思いましたか。

話を聞いた時は驚きました。赤ちゃん向けの映画なので、物語の中に会話という会話がなく、僕が演じる「ぱるてぃ」も「ぱるぱる」としか言いません。でも、「その言葉だけでどういった感動やワクワクを皆さんに届けられるだろう?」と考え、新しい挑戦になると思ったので、断るつもりはなかったですね。

——「ぱるてぃ」をどのように演じようと思いましたか。

陽気なタクシードライバーというキャラクターなので、明るく演じる方がいいなと思ったのと、「にゅう」の声を担当する玉木宏さんの声がとても低いので(笑)、それとの対比も分かりやすい方がいいかなと考えました。僕はふだん早口なので、そうならないよう気を付けました。

——これまで出演したドラマや映画とは違うと感じたことはありますか。

僕はいつも台本に書かれていることに対して、「本当に大丈夫ですか」と一回は疑って、現場と確認しながら進めています。今回の場合は、ピュアな子どもと向き合うために、分かりやすいものをちゃんと分かってもらえるように表現することが大事だと思いました。ドラマの時よりも素直な表現ができたので、ありがたい機会でした。

映画に登場する「ぷしゅぷしゅ」と仲間たち(©SPMOVIE2025)

——テレビ番組の「シナぷしゅ」は見たことがありますか。

テレビ番組も第1弾の映画も見ています。テレビ番組は、途中でCMが入らなくて、子どもが集中して見られるようにうまく作られているなと思いましたし、CMを入れないことを了承したスポンサーさんの寛容な姿勢にも感銘を受けました。キャラクターがどんどん増えていて、毎回どのキャラクターが登場するのか分かりません。「お気に入りのキャラクターが出てくる時もあれば、出てこない時もあるんだよ」と、番組を見ている子どもに理解させることも、教育の一つとして必要なんだなと(笑)。

——本作品の見どころや、好きなシーンを教えてください。

僕が演じる「ぱるてぃ」もそうですが、いろいろなキャラクターが次々と登場しながら物語が進んでいくところです。ラストシーンの、オールスターが一堂に会したお祭り感は映画ならではなので、個人的にも好きなシーンですね。

——二宮さん自身が体験した、子どもの頃の映画館でのエピソードを教えてください。

取材に応じる二宮さん

人が多くて、いつも満席だった印象です。席と席の間の階段に座って映画を見たこともありました。いつかの夏に見た2本立てのアニメが僕の映画館デビューだったと思いますが、その時、騒いだり走り回ったりしている子どももいて、当時はそれが普通だと思っていました。今の映画館は、お客さんが映画を見やすい環境を作ってくださっているんだなと感じます。

——本作のどんなところが子どもの映画館デビューにふさわしいと思いますか。

映画を2時間ずっと見ることや、物語を追っていくこと、不特定多数の人たちと見ることに、子どもは緊張したりストレスを感じたりするかもしれません。本作は、その全てをフリーにしています。嵐は、コンサート会場に「座っていいですよ」「子どもが泣いたら席を外していいですよ」という親子席を多く設けていたグループの一つです。だから、親子で楽しみたい方々の気持ちは分かっていたつもりでしたが、それはコンサート会場の側のルールに過ぎなかったと気づき、親子で楽しんでもらうために演じる側がどうすればいいのか、向き合い方を改めて考えさせられました。

——今は、映画を配信で楽しむ人も増えています。本作を映画館で見ることに、どんな意味があると思いますか。

「映画館で映画を見た」という成功体験は、子どもの成長の大きな一歩になるはずです。そして、「また映画館へ見に行きたい」「今度は『シナぷしゅ』の映画みたいに旅行へ出かけたい」という子どももいるかもしれない。そんな、次のステップを作るきっかけにもなるのではないかと思います。ぜひ、映画館で楽しんでほしいです。

(聞き手:読売新聞メディア局 長縄 由実)

【作品概要】タイトル:シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY公開日:2025年5月16日監督:清水貴栄劇伴音楽:信澤宣明企画・プロデュース:飯田佳奈子推薦:開一夫教授制作:テレビ東京・ダダビ配給:ローソン料金:1000円(税込み)

※本作品では、親子が安心して観賞できるよう、(1)上映中はやさしい照明と音量(2)物語のパートは約40分間の構成(3)赤ちゃんが泣いても問題のない上映環境——の三つの配慮がなされています。

プロフィル二宮 和也(にのみや・かずなり)1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年、アイドルグループ「嵐」のメンバーとしてデビュー。その後、映画やドラマ、バラエティー、CMなど幅広く活躍。映画「母と暮せば」(2015年)で、第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。現在、バラエティー番組「ニノさん」(日本テレビ系)、ラジオ番組「BAY STORM」(BAY FM)にレギュラー出演中のほか、YouTubeチャンネル「よにのちゃんねる」を配信中。8月29日に主演映画「8番出口」が公開予定。

大手小町(読売新聞)

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