【もはや別人…】垢抜けない中年男性→「超イケメン」になれた理由とは? 40歳で「女性用風俗セラピスト」に転職した男のあまりに数奇な人生
2025年5月4日(日)17時50分 文春オンライン
「小さい頃からずっと他人が怖くて。そんな自分も変われるんじゃないかと希望を抱いて、新築マンションを売る営業職に就いたんです」
現在は女性用風俗店の人気セラピストとして働く参時さん(43歳)。今の仕事で成功するまでには、多くの困難に直面したという。会社員として働いていた30代前半の頃、彼が商材である「マンションを燃やそう」と思った理由とは?

「このマンションを燃やそう」追い詰められた営業マン時代
参時さんは、17年間不動産の仕事をしていた。「小さい頃からずっと他人が怖くて。そんな自分も変われるんじゃないかと希望を抱いて、新築マンションを売る営業職に就いたんです」と語る。
しかし、実際に働いてみると向いていなかったという。「そもそも自分の欲求がわからないから、お客さんの希望を汲み取ったり、推察して何かを提案したりすることができないんです」と振り返る。
10年間営業を続けた後、完成した物件をお客さんに引き渡す部署に異動となった。しかし、そこでも困難が待っていた。「3000人が住むマンションの8割近くのお客さんから怒られることもありました」と当時を振り返る。
毎日、早朝から終電まで働き、広いフロアで一人残業する日々が続いた。「手が震えだし、涙も出てくるようになりました」と、心身の限界を感じていたという。
そんな中、ある日突然、驚くべき考えが頭をよぎった。「人を幸せにするためのマンションなのに、怒っているお客さんがたくさんいる。おかしいじゃないか。そうだ、こんな建物燃やしてしまおう」
参時さんは、工事中の新築マンションにトラックで突っ込もうかと考えたこともあったという。しかし、シェアハウスでの仲間との楽しい生活を思い出し、「僕にはもっと違う生き方ができるはずだ」と思えるようになった。
人生を変えようと決意した参時さんは、コーチングの仕事をしている知人に相談した。そこで「まずは自分の気持ちを身近な人に話すことから始めなさい」とアドバイスを受ける。
SNSで仕事の辛さや、トラックで突っ込む寸前だったことを投稿すると、予想外の反応が返ってきた。「その気持ち、わかるよ。大変だったな」「今度飲もう」など、共感や励ましのコメントが多数寄せられたのだ。
「これまで自分の愚痴や弱みは、稚拙で醜い感情で人に見せるべきものではないと思っていたんです。だから、SNSでこんなことを書いたら嫌われるのではないか、気持ち悪がられるのではないかと不安でしたが、誰もそんな反応をしない。それどころか共感や褒め言葉までいただいて、うれしくて泣いてしまいました」と、参時さんは当時の心境を語る。
この経験をきっかけに、参時さんは少しずつ変化していった。「口数も増えました。人からの言葉に喜んだり、傷ついたりと、以前よりも心が反応できるようになったんです」
その後、参時さんは36歳で生まれ直し、40歳にして女性用風俗セラピストの道へ進む。今では月の売上が数百万円を超えることも……。なぜ女性用風俗セラピストの仕事を「天職」とまで思えるようになったのか。
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(「文春オンライン」編集部)