人体の肉を削ぎ白骨にする「人食い霧」が存在? ピンク色の濃い霧、火の玉、謎の伝承…行方不明者も多数!

2024年5月4日(土)21時0分 tocana

 昔見たアニメ映画の中に、森の中に立ち込めたピンクのもやから得体の知れない化け物のような影が迫ってくるという、子供心にとても恐ろしいシーンがあった。その映画の原作者や脚本家が知っていたのかは分からないが、アメリカ・フロリダ州にはピンクの霧をめぐる恐ろしい超常現象の噂が存在する。深い森の中に現れるというそのピンクの霧は、包み込んだ人間や動物の肉を貪り、白骨化させてしまうという。


■森の中を這い回る「人食い雲」


 世にもおぞましい霧が発生するのは米国フロリダ州のトモカ川流域の森林だという。海外のミステリーサイト「Mysterious Universe」に掲載されていた情報によると、地元のハンターや子供などから得体の知れない不気味な霧が報告されるようになったのは1955年ごろのことだ。


 目撃者によると、その霧は非常に濃く、地面の低いところを風もないのに動き回るという。その色はなんとピンク色で、その中に入り込んだ動物や人間は肉を削がれ、白骨になってしまうという。霧から逃げそびれた小動物や昆虫もたちまち死んでしまい、霧が去った後には死体しか残らなかったとのことだ。地元の子供たちは「人食い雲」と呼んで恐れた。


 周辺では以前から失踪者や行方不明者が多発しており、森の中でその白骨遺体が見つかることもしばしばだったという。目撃証言はその後も相次ぎ、1966年ごろまで続いたという。だがその後、森は開発されて住宅地になってしまい、人食いの不気味な霧も現れなくなったそうだ。


■ピンクの霧の正体は?


 ピンクに見えるのはただの光の加減であるとか、森の沼から発生する有毒なガスであるとか、不法投棄された汚染物質のせいであるといった、もっともらしい説明がなされたが、その正体は今となってはわからない。また、謎の霧が現れる森の周辺では、奇妙な光球もたびたび目撃されていた。その光は辺りを漂っていることもあれば、通りかかった人々を追い回すこともあったそうだ。この謎の光がピンクの霧と関係していると思う人々は多い。


 また、ピンクの霧や不気味な光球を先住民に伝わる伝承と結びつけて考える人々もいる。伝承によると、かつてこの地には癒しの力を持つ泉があり、毎日精霊たちがその水を飲みに来ていたという。先住民たちはそれを神聖な泉と崇めたが、一人の戦士が精霊から杯を奪い、泉の水を飲んでしまった。精霊たちは怒り、周辺の部族を巻き込む大戦争が起こった。生命の水を飲んだ戦士の体は、どれだけ攻撃されても傷一つつかない。だが、一人の美しい乙女が放った矢が戦士の心臓を貫き、ついに戦士を殺した。戦いに負けた部族は滅び、その魂は霧の中を永遠にさまようことになったという。


 子供たちが人食い雲と怯えたピンク色の霧は沼から発生したガスなのか、それともさまよえる先住民たちの魂だったのか? その正体は今なお不明なままだ。


参考:「Weired U.S.」ほか


 


※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。

tocana

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