百日せきの累計患者1万人超、5週連続最多…治療薬効きにくい耐性菌が広がったか

2025年5月7日(水)18時15分 読売新聞

4月に発足した国立健康危機管理研究機構(東京都新宿区)

 激しいせきが続く百日せきについて、国立健康危機管理研究機構(JIHS)は7日、今年の累計患者数が1万人を超えたと発表した。4月21〜27日の1週間の患者数は2176人(速報値)で、前週の1884人を上回り、5週連続で過去最多を更新した。

 今年の累計患者数は1万1921人に上る。昨年1年間(4054人)の約3倍で、治療薬が効きにくい耐性菌の広がりが指摘されている。

 百日せきは、細菌によって引き起こされ、主にせきやくしゃみなどの飛沫ひまつでうつる。特に乳児は重症になりやすく、呼吸困難や肺炎などを起こすと命に関わる。JIHSなどは、ワクチン接種が可能になる生後2か月以降の速やかな接種を呼びかけている。

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