次世代型フリースクール「BørneLund PLAY CUBE」開講 – 子どもたちに居場所と多様な学びの場を
2025年5月8日(木)9時36分 マイナビニュース
ボーネルンドは4月より、大阪・うめきた公園にある「BørneLund PLAY CUBE(ボーネルンド プレイキューブ)」(以下:PLAY CUBE)にて、次世代型フリースクールを開講している。
OECD(経済協力開発機構)は、教育におけるウェルビーイングを「生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力」と定義している。
こども家庭庁が公表した「令和6年版こども白書」によると、「自分自身に満足している」と答えた若者(13〜29歳)は57.4%にとどまり、他の先進国と比較すると自己肯定感が約20ポイント低い水準に。
また文部科学省によると、不登校の児童の増加傾向は止まらず、令和5年度の調査では小学生で約13万人、中学生とあわせると約34.6万人に。こうした背景を受けて同省は、「子どものウェルビーイングの確保」を教育振興基本計画の柱に掲げ、子ども一人ひとりの多様な学びを支える環境づくりを進めている。
このような中、「PLAY CUBE」は「安心できる居場所」と「多様な学びの場」を提供したいという思いから開講した、『あそびを原動力にして「成功」より「幸せ」な人生を』をミッションに掲げ、子ども自身の「やってみたい」「知りたい」という気持ちを大切に、子どものこころが動く「あそび」を核に据え、新たな学びを提供する「次世代型フリースクール」となっている。
また、PLAY CUBEには教科の時間割はなく、毎朝の「みんなタイム」でその日の過ごし方を子ども自身が考え、仲間との対話を 通じて一日の活動を組み立てていくのだとか。「〇〇探検隊」「なりきり〇〇」「チャレンジ企画」など、さまざまな探求型プログラムから、子どもたちは「やってみたい」あそびを自分で選び、興味があるテーマを深めたり、新しいことに挑戦したり、仲間と協力したりすることで、多様な学びを実現するという。
4月8日に入学した第一期生は6人。企画から施設運営までを担うPLAY CUBEリーダー・池田健二を筆頭に、ボーネルンドのあそび場で活躍してきたプレイリーダー、さらに共育アドバイザーとして元・大阪教育大学附属平野小学校の元副校長・岩﨑千佳と、同校で教員を務めた坂田紘子が参画。子ども同士やプレイリーダーとの距離も日を追うごとに近づいており、1週間もたたないうちにお互いを思いやる心や未来を楽しみにする気持ちが芽生え始めているという。
なお、認可外施設のため、公立小学校に籍をおいて利用することになる。