「そんな手が!」 高速道路でICを通り過ぎてしまったら?
2025年5月20日(火)17時22分 grape

※写真はイメージ
日々、多くの車が行き交う高速道路。交通量が増えると、残念なことに事故を起こしてしまう車両もあります。
中でも、重大な事故につながりやすいのは、逆走によるもの。
高速で向かってくる車と正面衝突をすることになれば、車は大破し、命にもかかわるでしょう。
逆走事故はなぜ起こる?
高速道路で逆走が起こる原因の多くは、標識や走行指示表示の見落としなどによる道間違い。
一方で、目的のインターチェンジ(以下、IC)をうっかり通り過ぎてしまった際に、無理にUターンをしようとするケースもあるそうです。

※写真はイメージ
いうまでもなく、高速道路内でのUターンやバックは禁止。大事故につながりかねない危険な行為です。
それでは、もしも降りる予定のICを通り過ぎてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
高速道路やパーキングエリアなどを管理する、東日本高速道路株式会社(以下、NEXCO東日本)はこのように説明しています。
目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合は、高速道路上でUターン(転回)やバック(後退)はせず、そのまま走行し、次のインターチェンジで降りてください。
インターチェンジ出口では一般レーンをご利用いただき、料金の精算前に、料金所スタッフにお申し出ください。(ETCをご利用のお客さまは、事前にETCカードをETC車載器から取り出したうえで、「一般」レーンまたは「ETC/一般」レーンに進入してください。)
目的のインターチェンジまでお戻りいただけるようご案内しますので、料金所スタッフの指示に従ってください。
NEXCO 東日本 ーより引用
間違えて、ICを通り過ぎてしまった場合には、次のICまで走行し、スタッフのいる『一般』レーンで対応をしてもらう必要があります。
高速道路には『特別転回』という制度があり、この方法を利用すれば、追加料金はかからずに、安全に目的地まで戻ることができるようです。
安全に目的地まで戻る『特別転回』
料金所で「目的のICを通り過ぎてしまった」と告げたら、一般利用の人は通行券、ETCを利用している場合は、ETCカードをスタッフに渡してください。
すると、通行券に『特別転回承認』の押印や、『特別転回証明書』の発行などの対応をしてもらえるでしょう。

『特別転回承認』の印をもらった通行券
ICにもよりますが、周辺の地図や道順が記された紙を手渡してくれるケースもあります。
案内に従って走行すれば、安全に目的地へ戻ることができそうですね!

写真は東名高速道路『秦野中井IC』の特別転回案内図
ただし、スマートICなどの『一般』レーンがない料金所、もしくはICの構造上の問題で、『特別転回』が行えない場合もあります。
『特別転回』はドライバーにとってありがたい制度ですが、利用せずに済むならば、それに越したことはありません。
高速道路を走行する際は、目的の出口を誤らないように、運転に集中したいですね。
[文・構成/grape編集部]
出典 NEXCO 東日本