【共通テスト2025】実施要項を発表、7教科21科目に再編…9/25より出願
2024年6月11日(火)11時45分 リセマム
2025年度大学入学共通テストは、新学習指導要領に対応した大きな再編があり、6教科30科目から新教科「情報」を加えた7教科21科目となる。「国語」「数学2」は試験時間を10分増加。「理科」は1つの試験時間帯で実施する。旧教育課程履修者等に対しては、経過措置が講じられる。
受験案内は9月2日から配布。出願期間は9月25日から10月7日まで。本試験の実施期日は2025年1月18日と19日。疾病や負傷等やむを得ない事情で本試験が実施できない者を対象とした追試験、雪・地震等による災害その他特別の事情により本試験が実施できないまたは完了しなかった場合の再試験を1月25日と26日に行う。
出願方法は、高等学校または中等教育学校を2025年3月に卒業見込みの者は、志願票に検定料受付証明書を添え、在学校の校長を経由して大学入試センターに郵送で提出する。
検定料は、3教科以上を受験する場合は1万8,000円、2教科以下を受験する場合は1万2,000円。検定料の払込期間は9月2日から10月7日まで。出願を受理した入学志願者には、10月下旬までに確認はがきを送付し、志願票記入事項の登録内容について確認を求める。受験票等は12月中旬までに送付する。
時間割は、第1日が「地理歴史・公民」「国語」「外国語」。第2日は「理科」「数学1」「数学2」「情報」。主として多肢選択による客観式の検査方式により出題し、解答はすべてマーク方式とする。
得点調整は、対象教科・科目や実施条件・方法を変更。本試験において地理歴史の「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「旧世界史B」「旧日本史B」「旧地理B」の間、公民の「公共、倫理」「公共、政治・経済」「旧現代社会」「旧倫理」「旧政治・経済」「旧倫理、旧政治・経済」の間、数学のグループ1の「数学I、数学A」と「旧数学I・旧数学A」の間、数学のグループ2の「数学II、数学B、数学C」と「旧数学II・旧数学B」の間、理科の「物理」「化学」「生物」「地学」の間、情報の「情報I」と「旧情報」の間で、実施条件を満たした場合に得点調整を実施する。
得点調整の実施条件は、「20点以上の平均点差」「15点以上の平均点差が生じ、かつ、大学入学共通テストの科目別得点等における9段階の段階表示の区分点差が20点以上」のいずれかが生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合に行う。
得点調整は、分位点差を一定の比率で縮小する「分位点差縮小法」を用いて、「各科目のもとの点数を下げないこと」「各科目間の平均点の順序を保つこと」を満たすように行う。また、得点が加算される科目の受験者と加算されない科目の受験者間での公平性の観点から、区分点差のすべてを調整するのではなく、調整後も区分点差のもっとも大きいところが15点となるようにする。得点調整の実施の有無は、2025年1月24日に発表予定。
平均点・最高点・最低点・標準偏差等の中間発表は1月22日(予定)、最終発表は2月6日(予定)。段階表示の換算表の発表は1月24日(予定)。
大学入学共通テストの成績提供は、2月4日以降に行う。各大学が大学入試センターから個人別成績の提供を受ける際の成績提供手数料は、入学志願者1人1回につき1,500円。出願時の入学志願者本人からの申し出に基づく成績通知は4月1日以降に行い、成績通知手数料は800円。成績通知を希望する入学志願者は、検定料とあわせて納付する。