ついに人魚の遺骨を発見か!? 人間の頭蓋骨そっくり、専門家も困惑=オーストラリア

2023年7月14日(金)17時45分 tocana


 古今東西、世界中に存在する人魚伝説。人間(女性)の上半身と魚の下半身を持つというハイブリッド型未確認生物だが、いわゆるマーメイドの原型となったのは、ギリシア神話のセイレーンだといわれている。


 だが西洋起源の人魚はどういうわけだが、アジアや日本でも古くから伝承されている。たとえば、16世紀からある佐賀市本庄町の東光寺には人魚の掛け軸が保管されていのだ。作成された年代は不明だが約70年以上前からあることは確かだという。上半身が人間で下半身が魚という点は西洋のマーメイドと一致しているが、奇妙なのは女性ではなく男性の姿、しかも坊主頭の僧侶のような姿が描かれている点だ。トカナの取材では、人魚ではなく河童の可能性が浮上したが、もしかしたら妖怪・河童は人魚の別名だったのかもしれない。


 さて、このように神話や伝承に多く残されている人魚の痕跡だが、現在までその存在を実証する物的な証拠は見つかっていない。


 しかしこの度、オーストラリアの浜辺で奇妙な遺骨が発見され、大きな話題になっている。その不思議な形状から人魚のものではないかと噂されているのだ。


 問題の遺骨は、オーストラリアのクイーンズランド州にあるケッペル・サンズで、ボビー=リー・オーツさんが偶然発見した。彼女は誰かの死体か新種の生物を見つけたと思い、写真を撮影したという。


 長い胴体、胸郭、背骨を持ち、体長は1.5メートルほど。特に気になるのは頭蓋骨が人間のそれにそっくりなことだ。


「私たちは、これは一体何なのか、なぜこれが人間の頭蓋骨のように見えるのか、という混乱から即座に立ち止まった。それは人間の形をした頭蓋骨で、顎のラインが細長く、牛やカンガルーの色に似た毛が生えていたが、腐敗により毛が抜けているところが多かった。」(オーツさん)


 その後、オーツさんは撮影した画像をフェイスブックに投稿し、この生物の正体を突き止めようとした。


 英国を拠点とする専門家が写真を調査した結果、クジラ、シャチ、イルカ、ネズミイルカを含む哺乳類グループのどれかではないかという意見が出た。ロンドン動物学協会のロブ・ディアヴィル主任は、小型のクジラ類に見えるが、断言はできないと話している。


 つまり現在までこの生物の正体は不明であるということだ。オーツさんも「私には現実的なものには見えなかった」と話しているように、素人目にはクジラには見えないのだが、果たして……。


 たとえばオーストラリアでも見られるザトウクジラの頭骨とはまったく似ていない。ただ、小型のクジラ類であるコマッコウの頭骨は丸みがありやや今回のものと似ているかもしれない。


 ただそれでも人間の頭蓋骨の形状により近いのではないかと思われてしまう。これ以上は実際に専門家がサンプルを回収し、分析してみないとわからないだろう。


 ところで、古くから語り継がれる人魚伝説には、どれも不吉なものが多い。特に西洋では、美しい人魚の歌声が船を難破させる伝説が有名で、ギリシア神話にも“海の魔物”として知られる伝説の半人半魚の生き物・セイレーンが登場する。今回の発見が不吉な出来事の前触れでないことを祈るばかりだ。

tocana

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