「たいしたものですね」の人も! 佐賀県と「グラップラー刃牙」コラボサイトがマイナーキャラばかり

2017年7月30日(日)20時0分 Jタウンネット

佐賀県が人気格闘漫画「グラップラー刃牙(ばき)」とコラボした県のPRサイトが、ツイッター上などで話題になっている。なぜなら、漫画の主人公も含めメインキャラクターはどこにも出てこないからだ。


「日本有数のディープな県『佐賀県』にディープなヤツらが集結ッッ!」。PRサイトのトップには、こんなタイトルが大きく躍っている。2017年7月27日午前に、独立した特設サイトとして開設された。


巡査や「控室に刃牙を呼びに来た人」など


ところがだ。サイトをたどっても、どこにも主人公「範馬刃牙」や刃牙の父「範馬勇次郎」といったキャラは見当たらない。


サイトでは、佐賀県の魅力を8つ紹介しており、1つ目を紹介するのは、漫画の第38話に登場する片平恒夫巡査(34)だ。漫画では、「やっぱりあなた達はワカってない」などといくつかのセリフを吐くだけの役になっている。


片平巡査は、佐賀には地味な魚しかいないという説に対し、このセリフをお返しし、エイリアンを彷彿とさせる有明海の珍魚「ワラスボ」を紹介する。そして、「食べたら味もウマいっていうんだから......。チョット憧れちゃいますね、男として」などとつぶやくのだ。


次の魅力を紹介するのは、第1話に登場する「控室に刃牙を呼びに来た人」という名前も付いていないキャラだ。漫画では、炭酸抜きコーラを飲む刃牙を「たいしたものですね」と見抜くが、PRサイトでも、佐賀県産の日本酒について、「きわめて品質が高いらしく、全国から取り寄せて愛飲する人がいるくらい」と目利きぶりを発揮する。そして、ロンドンのワイン大会日本酒部門で最優秀賞を獲った佐賀の大吟醸酒もあるという博識ぶりも披露してみせた。


「渋めなキャラを敢えて使って関心集めたい」


こんなマイナーキャラだらけのPRサイトを企画した理由について、佐賀県広報広聴課の東京オフィスは7月28日、Jタウンネットの取材にこう説明した。


「漫画とのコラボはよく使われる手法だと思いますが、渋めでディープなキャラを敢えて登場させることで、『何でここ使ってるんだ』と話題になると思いました。『何だこれ?』と面白がってくれるのではないかということです。おかげさまで、ツイッターなどでは、『佐賀は大好き』『行ってみたくなった』といった声が出ています」

PRサイトは、ユニークな企画で知られる「日本一ふざけた会社」こと、バーグハンバーグバーグが制作し、アイデアを出したのもここだそうだ。


佐賀県ではもともと、明治維新から150年の機会に、幕末維新期に逸材を輩出した佐賀藩をPRするラップ音楽を4人のアーティストに作ってもらい、それを広めるためにPRサイトを考えたという。サイトでは、ラップ音楽についても、魅力の1つとして伝えている。


ラップを広めるためのサイトのため、続編などは考えていないとしている。

Jタウンネット

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