食人族に食べられたロックフェラーの御曹司は生きている!? ドキュメンタリー映像に部族に仲間入りした姿が…?

2023年8月27日(日)7時0分 tocana

【概要】


 元副大統領ネルソン・ロックフェラーの息子のマイケル・ロックフェラーは人類学者を志し、ニューギニア島を訪れていたが、1961年に失踪。その後、地元の部族に殺され、食べられたという噂が駆け巡った。現在もマイケルは行方不明のまま、公式には死亡したことになっているが、事件から40年後に撮影されたドキュメンタリー映像にマイケルらしき人物が映っていることがこの度判明した。マイケルは食人族に食べられたのではなく、仲間になっていたのか? 新たな謎を呼んでいる。


【詳細】


 大富豪ロックフェラー家の御曹司、マイケル・ロックフェラーは1961年に訪れたニューギニア島で現地の部族民に殺害されて食べられたといわれているが、この60年前の出来事に新たな展開が見えてきた。マイケルが部族民の一員になって文明社会を捨てたことが示唆されているのだ。


食人族の餌食になった御曹司

 アメリカを代表する富豪の一族がロックフェラー家だが、副大統領にもなったネルソン・ロックフェラーの息子のマイケル・ロックフェラーは、兵役を終えると民族学の道を志し、オランダの人類学者ルネ・ワッシングと共にニューギニア島を訪れた。マイケルはこの島に住む部族の美しく巧みな工芸品に魅了されていたのだ。


 滞在中の1961年11月、ワッシングと共に調査から戻る途中、乗っていたボートが風に煽られて転覆し、筏の上で暫し沿岸を漂流していたが、痺れを切らしたのかマイケルは「助けを呼びに行く」と言って海に飛び込み、岸へと泳いでいったのを最後に行方不明となった。


 マイケルの失踪は本国の一族にも伝わり、大規模な捜索が行われたものの、彼の遺体はおろか手がかりとなるような物証は何も得られず、1964年にマイケルは溺れたことが原因の事故で死亡したことが宣言され、この死亡宣告をロックフェラー家も認めたのだった。


 しかしマイケルの失踪後、彼に何が起こったのかについてのいくつもの憶測が浮上しはじめ、少なくない人々は彼が失踪した地域に住んでいた人食い人種のグループによって殺され、食べられたのだと主張した。1961年時点でも現地のアスマット族の一部には首狩りと人食いの風習が残っていたというのである。


 1969年、ジャーナリストのミルト・マクリンはマイケル・ロックフェラーの失踪を調査するために島を訪れた。


 マクリンはマイケルに関する直接的物証を得ることはできなかったが、調査の過程で大量の写真と映像を撮影し、部族民を含む多くの人々から話を聞くことができた。


“生存説”では彼がジャングルの中であたかも『地獄の黙示録』のカーツ大佐のような支配的人物として今も生きているという見解もあったが、現地で調査したマクリンはその説は完全に否定せざるを得なかったという。


 調査を通じてマクリンはやはりマイケルは殺害されたと結論づけ、その原因となるのは1958年にオランダのパトロール隊によって部族民が殺害された事件であるという。


 この事件によって部族民の中で白人に対する復讐心が芽生えたまま維持されており、その犠牲になったのが泳いで海岸にたどり着いたマイケルであったというのだ。そしてそうであればその後に食べられていたとしても不思議ではない。ほかの幾人かのジャーナリストもまたマイケルが殺害され食べられたという悲劇的な最期を遂げたことを当時示唆している。


部族民の中に白人男性の姿

 事件から60年以上が過ぎたこの事件だが、ここに来てなんと新たな展開が見えはじめたようだ。


 YouTubeチャンネル「MrBallen」に最近投稿された動画で同氏はマクリンが撮影した大量の画像の中から実に興味深い1枚が特定されたことを指摘している。マイケルは殺害されたのではなく、部族のメンバーになった可能性があることがその画像は示唆しているというのだ。


 同氏によれば、事件から40年後に別のドキュメンタリー映画制作チームがこの謎を追って調査を行っている。その時点でもまだマイケルは生きているという噂が根強く囁かれていたのだ。


 チームはかつてマクリンが撮影したこれまで見過ごされてきた画像と映像を1点1点詳しく検証したのだが、その中に驚くべき映像があった。


「彼らはミルト・マクリンの未検証の映像を発見し、そのすべてを視聴し、何時間にもわたる映像の中から信じられないものを発見しました」(同氏)


 カヌーに乗った部族の人々をとらえた映像に白人男性の姿があったのだ。


「これらの大きな屈強な男たちの中に、ほかのアスマット族の人々とは似ていない目立つ男性がいます。彼はヒゲを生やした白人男性で、映像の質は良くなかったものの、完璧にマイケル・ロックフェラーに似ていました」(同氏)


 はたしてマイケルは文明社会を捨てて彼らの一員として生きることを選んだのだろうか。今回の“発見”から行方不明後のストーリーが浮き彫りになる新たな展開が待っているのか、大いに気になるところだ。



参考:「LAD Bible」ほか

tocana

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