「新幹線にとんでもない〝忘れ物〟をした私。呆然として駅員に事情を話したら...」(静岡県・60代女性)

2024年9月17日(火)13時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:りらままさん(静岡県・60代女性)

その日、息子の卒業式を見に行ったりらままさんは、帰りの新幹線にとんでもない忘れ物をしてしまったという。

それは、息子の苦労や努力、そして希望の結晶で......。

<りらままさんの体験談>

もう20年程前になりますが、息子が自衛隊の高等工科学校を卒業しました。

卒業式の日、私は色々な思いを巡らせながら学校へ。息子や、同期の皆が涙を流しながら歌う「蛍の光」は、彼らの三年間の努力と達成感、そしてなにより、辛い事も同期と乗り越えた、血と汗と涙の結晶となる卒業でした。

あろうことか、帰りの新幹線で...

卒業証書を大きく自信に満ちた声で受領する姿に、保護者も安堵の涙。

私は帰りに息子からその大切な証書を預り、新幹線の中で何度も何度も、彼の苦しみや、努力や、希望が詰め込まれたそれを、いとおしく眺めていました。

でも、あろうことか、降りるときに座席に忘れてきてしまったのです。気づいた時は、申し訳なさで呆然としました。

落ち込む私に、一緒に行った母が「早く駅に電話するように」と怒鳴り付けるように言いました。

そこで降車した駅で事情を話すと、駅員さんも親切に対応してくださり、連絡を待つことになりました。

そして、車内の職員さんから、私の座った席に証書が有ったと知らせが! 証書は降車した駅に戻して下さり、無事に手元に帰ってきました。

あの時は、私の気持ちに寄り添って、素早く対応してくださり本当にありがとうございました。

あの証書を見るたびに、あの帰り道を思い出し、駅の職員の方たちに感謝しております。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)

Jタウンネット

「新幹線」をもっと詳しく

「新幹線」のニュース

「新幹線」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ