たばこは視覚にも悪い

2022年10月18日(火)20時30分 ココカラネクスト

成長を促す満面の表情

 たばこの副流煙が子どもの元に漂ってくる。たばこは成長を助ける視覚にも悪影響を及ぼすのです。

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 ある有名栄養学校の校長先生のセミナーで、こんなことを聴いたことがあります。

 哺乳類は母親が赤ちゃんに母乳を与えるために、乳首を口に含ませます。そして赤ちゃんは懸命になって母乳を吸飲しようとします。その瞬間、お母さんの体内でオキシトシンというホルモンが分泌されて、母乳の出が促進される。母性本能のスイッチがONになるタイミングです。一種の「鍵刺激」だと思います。

 では逆にこどもはどうでしょうか。乳幼児はこの世に生まれて間もなく、周りのことの全ては何が何だか分かりません。どんなものを認識して記憶に留め判断し、そして学習するのか。そして最終的に何かしらの行動へと移していくのでしょうか?

 知恵が付いていく発火点は?どんな鍵刺激があるのでしょう?

 きっと乳飲み子にとって、安心という部屋の鍵。自分に注がれる慈しみの気持ちが籠ったまなざしと、その周辺視覚から得た顔全体の表情だと思うのです。ある意味それが「鍵」なのかも知れない。周りに順応して生きていく「鍵刺激」だと思う。

 子どもは成長する段階で、先ず頭足画(人の顔から直接手足が生えている絵)を描き始めるという。(※1)それだけ「顔」は深い印象を与えている。人同士が分り合う手立てとなる顔の表情を直視することはたいせつなのです。

 この観点からもマスク顔は厄介ですね。少なくとも日本人は世間体を重んずる国民性です。今もコロナ禍でマスク顔が蔓延っています。(マスク顔の功罪)公然と躊躇なくマスクを外す風潮になるまでには時間が掛かります。だけどここ最近、熱中症予防もあって、ようやくマスクなしのジョガーを散見するようになりました。

 学び舎での気軽な会話やビジネスシーンに於いても、窮屈な面談は早くなくなってほしいですよね。

そのためにも視覚を司る目の健康維持は必要です。

 たばこのけむりにはニコチンやタールの他、一酸化炭素も含まれている。酸素を全身に運ぶ赤血球のヘモグロビンは、酸素よりも一酸化炭素と容易に結び付く性質がある。多くの酸素を必要とする脳が酸欠状態になると、認知能力に悪影響を及ぼすことは容易に理解できると思います。そして目の器官には微細な毛細血管がたくさん走っています。だから血流を妨げる原因を排除したい。ところがたばこには血管を異常に収縮させてしまうのです。(※2)そうなれば目の機能が十分発揮されなくなってしまう。たばこは目にも悪いのです!(※3)

【出典】
(※1)2022年6月24日 読売新聞 くらし
(※2)日本循環器学会 禁煙推進委員会ホームページ
(※3)岡本直之 著 目のことまる分かりガイド(幻冬舎)

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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