夜に見たら泣いちゃう... 廃校の壁に残りつづける、子供たちの「顔」
2021年10月22日(金)21時13分 Jタウンネット
次の写真を見ていただきたい(夜に見るのはおすすめしない)。

これは、ツイッターユーザーのつづれ屋さん(@tsuzureyahotel)が2021年10月20日に投稿した写真。
「廃校の壁に埋められた子どもたちのデスマスク」
と、呟きが添えられている。
「デスマスク」とは、石膏などで死者の顔の型を取ったものだが......そう言われてみると、そんなふうに見えてくる。
もしくは、かつてこの学校に通っていた子供たちが石にされ、壁に封印された!?
そんな想像をかきたてる不思議な写真を撮影したつづれ屋さんに、Jタウンネット記者は21日、詳しい話を聞いた。
数十年分の顔型がずらり...
つづれ屋さんがこの謎の顔型の群れを撮影したのは、旧熊本市立河内小学校白浜分校。9日のことである。
壁には、各年度の卒業生たちの顔型が数十年分、貼り付けられていたそうだ。
つづれ屋さんは「卒業記念でよく見る、石膏で手形とかの顔バージョン」ではないかと推測。写真のものは、
「一番キレイだったので最後の卒業生のものかと思います」
とのこと。
熊本市立河内小学校白浜分校は1875年創立。1991年に台風で校舎が損壊し、仮設校舎で学習する時期をへて、1993年に新校舎が完成した。
閉校したのは2018年。熊本市教育委員会の資料によると、15年時点で児童数は18人。学級は、複数学年で1クラスを編成して、2クラスのみだった。
つづれ屋さん自身は、廃校巡りが好きでここを訪れただけで、卒業生らとの縁などはないと言う。
それから、思い出したように、こうつけ加えた。
「あと、分校と同じ敷地内に『白濱神社』がありました」
雰囲気がありすぎて、その場に居合わせたら泣いてしまったかもしれない......。