「フレンチの鉄人」の鹿児島づくしディナー 薩摩藩ゆかりのホテルで堪能
2018年11月13日(火)19時30分 Jタウンネット
「ホテル ザ セレスティン東京芝」(東京都港区)のリブランド1周年記念企画第1弾として、「料理の鉄人」(フジテレビ系)への出演で知られるフランス料理人の坂井宏行さんの「トークショー&コラボディナー」が2018年11月6日に開催された。
ディナーで提供されたのは、鹿児島産の食材を使った料理。坂井さんが鹿児島県出水市の出身で、また会場となったホテルが薩摩藩江戸上屋敷跡に建っている縁から、今回のコラボ企画が実現したのだという。
トークショーでは坂井さんの料理人人生を振り返ったほか、イベント参加者の質疑に答えた。ディナーでは坂井シェフが自ら手掛けた絶品フレンチを堪能。リブランド1周年記念企画の第1弾に相応しい豪華な一夜となった。
トークショーではあの番組の秘話も
トークショーはイベントの冒頭に行われた。坂井さんは登場して早々、歓迎のあいさつもほどほどに火曜日のイベントとあってか「皆さん暇だね」と笑いを誘った。
トークショーでは健康、料理人としてのルーツを語ったほか、「料理の鉄人」についても語られた。
番組について坂井さんはオーナーシェフを務めた「ラ・ロシェル」がレストランウエディングを仕掛けたことで、客足が減っていた状況から復活。そのタイミングで、番組から声がかかったという。「テレビの番組はいつか絶対終わるから、終わった時みじめな思いをしたくない」と当時の心境を振り返り、「ラ・ロシェル」では番組の写真などは一切置かないようにしていたとの話も披露された。
質疑応答の場面では、参加者の女性から坂井さんの顔の日焼けについて聞かれ、ロードバイクが趣味で季節問わず日に焼けていると答えた。松崎しげるさん主催の「96(クロ)の会」という日焼けした人たちが集まる会合に参加したと明かし、会場は笑いに包まれた。
坂井さんの地元・鹿児島の食材を多用
ホテル内にあるレストラン「ラ プルーズ東京」でディナーが振る舞われた。ここからはラ プルーズ東京の総料理長の元小出さんも交えて、料理の説明とフルコースが提供された。
客席の前にはカウンターキッチンのようなスペースもあり、ここで料理の盛り付けが行われることもあった。
全7品が提供され、いずれも坂井さんの出身地である鹿児島県の食材をフィーチャーした料理ばかり。
高級食材が提供されながらも、それに頼らない独創的なアイデアの品々が並べられ、見た目と味の両方で楽しませた。
フレンチトーストの上にフォアグラ、ソースが塩キャラメルと意外な組み合わせが絶品であった。
懐石料理の経験もある坂井さんは和風テイストのごぼうのポタージュも提供。コースの真ん中で興奮気味の気持ちを落ち着かせる一品だった。
ここで厨房にカメラが入り、ライブ中継が始まる。坂井さんと元小出さんにマイクが向けられ、調理場面を鑑賞できる仕掛けも用意された。
ライブ中継に留まらず、6品目は坂井さん自らが客席の前に現れ、肉のカットと盛り付けを行った。客席からは歓声が起こった。
最後のデザートではキャラメルの香りが誘ってくるタルトタタンが登場。崩すと柔らかで豊満なリンゴが口を楽しませてくれた。
コースが終わると坂井さんと元小出さんが客席に赴いて記念撮影。サービス精神旺盛な坂井さんならではのひと時と言えよう。
坂井さんが監修したメニューで、「鹿児島産黒毛和牛ロース肉のグリエ ワサビの香るソース」が11月7日から30日までの期間限定でラ プルーズ東京で提供される。
ホテル ザ セレスティン東京芝は、滞在そのものが旅の目的となる「デスティネーション型ホテル」を目指し、昨年11月にリブランドオープンした。
このトークショーを第1弾とし、今後も魅力あふれる滞在体験イベントを企画していきたいとしている。