ファスティングはダイエットではない!リバウンドしてしまう原因を解説します!

2022年12月2日(金)11時0分 ココカラネクスト

 カウンセリング・体験トレーニングの際に、これまで行ったことのあるダイエット方法を、皆さんにお聞きしています。

その中には、ファスティングと書かれるお客様も少なくなりません。

ファスティングをして最初は順調に体重も変化して「やっぱりファスティングって凄い」と思っていたけど、なかなか体重も変わらなくなり、気付いたらリバウンドしていた、、、

あなたもファスティングでダイエットに挑戦してみたり、興味を持たれたことはありませんか?

ファスティングをすれば、一時的な体重の減少は見込まれますが、経験された多くの方は、リバウンドをしてしまいます。

ファスティングによってリバウンドしてしまう原因は、ダイエットを理解していないことによって起こってしまうのです。

お客様には、「ファスティングはダイエットではありません」ときっぱりお伝えします。

このブログでは、多くの方のダイエットをサポートしてきた実績と、体のメカニズムをしっかりと理解した確かな知識で、ファスティングでリバウンドしてしまう原因、取り組むべきダイエット方法について解説します。

ファスティングでリバウンドしてしまった、、、

興味あるけど、実際ファスティングってどうなの?

と、思われれいる方は是非チェックしてください。

【関連記事】腎臓内科医が教える「コレステロール値の注目ポイント」。大切なのは善玉と悪玉の比率

ファスティング(断食)とは?

ファスティング(断食)とは、一定の期間食べ物を食べないことをいいます。

ファスティングは、肌荒れば改善されたり、内臓を休ませ、体の機能を回復させるデトックス効果を目的として行われているようです。

16時間・1日・2日・朝だけ・プチなど様々な方法が存在します。

事前に「準備食」といわれるぬか漬け・納豆などの発酵食品、野菜・海藻などの食物繊維などを食べるそうで、揚げ物や肉・魚などの動物性の食べ物は避けるそうです。

この期間は、固形物は食べずに水や酵素などで過ごし、方法によっては、プロテインやヨーグルトはOKという現代風にアレンジされている方法もあるようでした。

断食後は、回復食を食べ、このサイクルを数週間繰り返す。

ファスティングをおすすめしない理由とは?

デトックスの起源は、宗教的な要素があり、本来は内臓を休ませることによって、体の機能を回復すると考えられいます。

しかし、内臓は生きている限り休まず働いています。

人は恒温動物で、体の一定の状態に保とうとする生き物です。
断食をして食べ物を食べないとしても、内臓が働きが休まることはありません。

ネットでファスティングを推奨しているサイトを見てみてください。

語尾のほとんどが「いわれています」「考えられています」「されています」という言い回しです。大手企業のサイトですら、断定系では表現されていません。

このようにファスティングをダイエットとして取り組む以前に、ファスティング自体が体の構造とメカニズムとマッチしていないので、ダイエットとしても取り入れるべきではないのです。

そして、他にも2つ理由があるので説明します。

過剰なストレスがかかる
ダイエットにおいて、ストレスは最大の敵です。

ファスティングによって、食べ物を食べないというのは、精神的にも非常にストレスがかかってしまいます。

食べないというストレスによって、食欲も増してしまい、過食につながってしまいます。

ダイエットにおいて重要なことは、再現性があり継続できるということが大切です。

ストレスが高くなるファスティングは、ダイエットとして向いていません。

ストレスが過剰となってしまい、イライラして仕事に集中できずに生活に支障が出たり、断食後に食欲をコントロールできずにドカ食いをしてしまっては、せっかくのファスティングをした期間が水の泡になってしまうのです。

栄養不足に陥る
ファスティングは食べ物を食べない断食状態で、栄養不足になってしまいます。

炭水化物が不足すると、体を動かすエネルギー源がなくなるので、倦怠感で力が発揮しにくくなってしまいます。

また、炭水化物は脳のエネルギーになるので、日中ボーッとしてしまったりするので注意が必要です。

体はほとんどがタンパク質から構成されているので、タンパク質を食べないと、体内のタンパク質の分解がすすみ、筋肉も落ちてしまいます。

筋肉が落ちてしまうと、基礎代謝が悪くなり、太りやすく痩せにくい体になってしまうので注意しましょう。

そして最終的には「爪が割れやすい」「髪の毛の艶がなくなりパサつく」「肌の潤いや張り感もなくなる」などの症状が出てしまいます。

脂肪も分解されますが、同時に体を犠牲にしてしまうので、ファスティングにこだわる必要があるかは、慎重に考えなければなりません。

ファスティングでリバウンドしてしまう最大の原因

ファスティング後にリバウンドしてしまう最大の原因は、食事のボリュームが戻ってしまうからです。

ファスティングにまつわるコラムなどを読んでいると、リバウンドの原因は回復食を食べいない・準備期間が短いからなど書いてあるものもありますが、そうではありません。

単純に、極端なダイエット方法でストレスがかかりやすく、反動で食べてしまい過食になりリバウンドをしてしまうのです。

痩せるには、摂取するカロリーを抑え、プラスして筋トレなどで消費するカロリーを増やすことが重要になります。

ファスティングによって、摂取するカロリーはゼロに近づくでしょう。

しかし、ファスティングのストレスによって食欲がコントロール出来ずに食事が元に戻ったり、それ以上に食べしまいリバウンドの原因となります。

正しいダイエット方法とは?

ダイエットは、食事療法なので食事の見直しをしなければなりません。

ファスティングを始めた当初は、ある程度体重が減少します。

これは、多少なりとも脂肪も含まれますが、体に蓄えられているグリコーゲン(炭水化物)と水分が大半を占めます。

ファスティングをしている期間、体の体脂肪率などがわかる体重計で体脂肪に変化があるのか注視しなければなりません。

体脂肪率が変わっていなければ、体からなくなっているのは、グリコーゲン(炭水化物)と水分ということになります。

ファスティングはストレスがかかり、継続可能で再現性のあるダイエット方法ではないので、実際に私がお客様にアドバイスしているダイエット方法をご紹介します。

ダイエットするマインドセット
ダイエットを始める前に「なぜ痩せたいのか?」をはっきりさせましょう。

ダイエットの動機が「太ったから痩せたい」というのは曖昧な動機であり、リバウンドの原因となってしまう根本的な原因となります。

痩せるというのは、本来「目的ではなく手段」であるべきです。

「お気に入りの水着を綺麗に着たいから痩せたい」

だから痩せたい。

このように痩せた後に、自分にどんな未来があるのか明確することがダイエットを成功させ、リバウンドを防ぐのに効果的です。

太ったから痩せたいというのは「万年ダイエッター」の特徴でもあります。

そうならない為にもダイエットをする前に、マインドセットし目的をしっかり見据えましょう。

アンダーカロリーにする

痩せる絶対条件として、表のようにカロリー収支でアンダーカロリーにすることが絶対条件です。

アンダーカロリーにするために、わずらわしいカロリーを計算する必要はありません。

起床してトイレを済ませた後と就寝直前に体重を測定し、その差が600g以内に収まるような食事を心がけましょう。

細かくカロリーを気にするのではなく、腹八分目を意識して1日に2回体重を計り、朝と夜で体重の差を確認することで、自ずとアンダーカロリーになります。

体重を見ていくことで、どのぐらい食べたら太る・維持する・痩せるというのが可視化されるので、ダイエットがイベントにならずに済むのです。

余裕があるのであれば、食事のバランスも心がけましょう。例え食事が炭水化物に偏っていたとしても、原則アンダーカロリーになっていれば痩せます。

炭水化物・タンパク質・脂肪のバランスを考慮した食事が理想です。

体の回復を促すにも、栄養のバランスは重要になります。

炭水化物で食べて太るわけではありません。

特定の物を食べ痩せるわけでもありません。

何か特別な運動をするから脂肪が燃焼されるわけでもありません。

この3つは胸に刻んでおいてください。

カロリーを消費させる
カロリーが使われるには、運動することがおすすめです。

特に筋トレをすることで、カロリーが使われるだけでなく、体も引き締まり、見た目も更に痩せてみられます。

筋肉がつくことで、基礎代謝が上がるので痩せやすい体になり、リバウンドを防ぐ要因となるのです。

筋トレに併せて有酸素運動をするとさらに脂肪の燃焼が促進されます。

筋トレもすぐに効果が現れるわけではないので、一定の期間続けることが重要です。

どんな筋トレをしたら良いかわかならい筋トレ初心者の人には、パーソナルトレーニングジムに通うと良いでしょう。

間食は食べすぎない
間食は空腹感を紛らわす程度にしましょう。

3食の食事でアンダーカロリーになっていても、間食を食べすぎては本末転倒です。

人は空腹を感じると、脂肪の分解が促進されるので、空腹であることは決して悪いことではありません。

間食はアーモンド5粒・茹で卵1つ・ヨーグルト1つ・プロテイン1杯を目安にすると良いでしょう。

睡眠
睡眠もダイエットにおいて非常に大切です。

寝ている間に様々なホルモンを分泌され、体を回復させます。

「人は寝ている間に強くなる」

という筋トレ界隈では有名な言葉があります。

例えば、筋トレをして体にストレスをかけると、体力レベルは筋トレをする前より落ちてしまいます。

しっかり寝ることによって、体が回復して筋トレをする以前より体力レベルが向上するのです。

体を回復させるには、6時間以上は寝るように心がけましょう。

時間だけでなく、睡眠の質も気にしなければなりません。

ブログでまとめているので、参考にしてください。

リバウンドを防ぐには?

リバウンドを防ぐには、特別な方法はありません。

今、紹介した項目を続けるということだけです。

人はどうしても「楽に痩せたい」「スペシャルな方法があるのでは?」と思いがちですが、「当たり前のことを当たり前にする」というがリバウンドを防ぐ1番の手法になります。

そして、生活を変えなければ体は変わらないということを受け入れなければなりません。

今のあなたの体は、これまでの生活の積み重ねです。

自身の生活を見直して生活を変えなければ、体は変わりません。

まとめ

ファスティングでリバウンドしてしまう原因、痩せた後リバウンドしないためのダイエット方法について解説しました。

ファスティングを否定しているのではないのですが、ファスティングは様々な観点から考慮すべき余地はあると思います。

出されている書籍や論文などを読んでいても、精神的に訴えかけるものが多数で、科学的に根拠があるのかは懐疑的です。

ファスティングをダイエット方法とするのは、極端なダイエットになってしまいます。

リバウンドを防ぐには、ストレスのかかるダイエット方法ではなく、続けることが容易なものにしましょう。

[文:パーソナルトレーニングジムWiLL(https://willgym-chiba.com/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

佐藤 喜一(さとう・きいち)

鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー

指導実績
トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う

保有資格
◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者

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