【未解決事件】突然失踪し、突然戻ってきた奇妙な子どもたち ― 同じ容姿でも何かが違う?

2024年12月3日(火)23時0分 tocana


 不可解な“空白時間”を持つ子どもたちがいる。両親をはじめとする必死の捜索の中、予期せぬ形で無事発見された子どもたちは、この“空白時間”中の記憶が何もなかったり、まったく別の世界に足を踏み入れた体験を話したりしているのだが——。


 この“空白時間”に彼ら彼女らはいったい何をしていたのか?


■1897年:米メイン州

 最も古いケースの1つでは1897年8月に米メイン州で起きた事件の記録が残されている。


 6歳の女の子、リリアン・カーニーは野山で両親と一緒にブルーベリーを摘んでいたのだが、まさに“蒸発”したかのように行方不明になってしまった。ブルーベリーを摘んでいる間も親子は離れることなくずっと一緒にいたのだが、親の視界から外れた一瞬の隙にリリアンが姿をくらましてしまったのだ。そんなことが起こり得るのか。


 どんなに不可解だとしてもリリアンがいないという事実に変わりはない。両親は地元警察に連絡し、地元ボランティアの人々の協力も得て200人態勢で徹底的な捜索が行われた。


 捜査の甲斐もあり、行方不明になってから46時間後に少し離れた森の中で放心状態のリリアンが発見されたのだ。


 リリアンの容体が落ち着くと、両親は当然ながら今までどこにいたのかと我が子に尋ねた。するとリリアンは太陽の光が燦々と降り注ぐ森の中にいたのだと答えた。しかしここ2日間この一帯の天気は曇りだったのだ。リリアンのそのほかの記憶は曖昧なようで、なぜブルーベリー摘みの間に両親のもとから離れたのかなど、今も謎に包まれたままだ。


■1922年:スウェーデン

 もう1つの古い記録では、1922年にスウェーデンのコルスヴァ(Kolsva)の南西部に位置するオルスタ(Orsta)の小さな村で起きたケースがある。


 8歳のオスティン・エングストロームは放課後にクラスメイトの家に行って友人数人と遊んだ。


 午後3時30分頃、彼らは遊びをやめてそれぞれ家路に就いた。オスティンは一人で家に帰ったのだが、午後7時30分を過ぎても帰宅することはなかった。心配した家族は道順を良く知っている長男のグスタフに弟を探しに行かせた。


 グスタフは帰宅ルートをくまなく探したのだがオスティンの姿を見つけることはできなかった。しかたなくグスタフはそのまま家に戻ったのだが、なんとオスティンは無事帰宅していたのだ。


 オスティンは帰宅途中、森の低い空に3つの灰色の浮遊物体が浮いているのを見たという。3つの物体はまるで呼吸しているかのように脈を打っていたと説明した。


 彼が覚えている次のことは、家から少し離れた暗闇の中で道に横たわっていて、寒さに凍えている自分だったという。浮遊物体を目撃してから約4時間、まるで気を失っていたかのようにオスティンには何の記憶もなかったのである。そして路上で目覚めたオスティンは家に向かい夜8時半頃に帰宅した。ちなみにオスティンはこの後、風邪の症状を引き起こして4日間寝込んだということだ。


■1960年代:エチオピア

 巨大掲示板「Reddit」には失踪事件について情報を共有するスレッドがある。そこで1960年代にエチオピアで起こったケースが報告されている。エチオピアの政府高官の家族に育った人物が9歳の時に体験した奇妙な出来事を回想しているのだ。


 放課後にガブリエルという学友を家に招き、裏庭のテーブルで父を交えて食事をしていた時のことだった。裏庭は高さ3メートルの頑丈なレンガの壁で囲まれており、ガードマンも巡回していた。その壁にガブリエルが近づいていったのだが、目を離した次の瞬間、ガブリエルの姿はどこにもなかったのだ。


 ガブリエルの父親はエチオピア軍の将軍であり、まさにあらゆる手を尽くして人々を動員し、ヘリコプターまで飛ばす捜索が行われた。しかし、手掛かりすら見つけることはできなかった。


 ガブリエルの突然の“蒸発”に両親をはじめ関係者は希望を失いかけていたのだが、行方不明から6カ月後、なんとガブリエルが裏庭の壁際で発見されたのだ。行方不明となった時とまったく同じ学生服姿で、姿を消した時からわずかな時間しかたっていないような風体であった。ただ、ガブリエルは精神的に混乱している状態であったという。


 気を取り直したガブリエルに当然のこと大人たちは、いままでどこにいたのかを問うことになったが、ガブリエルは実に奇妙な話をし始めたのである。


 ガブリエルは数人の白人の紳士と旅をしたと話すのだった。ガブリエルは真っ白に輝く部屋の中にいて、その部屋自体が動いて美しい草原やビーチ、大都会の摩天楼などへ一瞬にして連れて行ってくれるのだという。部屋にはほかにもさまざまな国から来た子どもたちがいて、それぞれの国の言葉を話していたが、白人の紳士はどの言葉で話しかけられても受け答えをしていたという。


 そしてガブリエルはこの白い部屋にいたのはせいぜい数時間のことで、その後にここに戻ってきたのだと話した。ガブリエルにとってこの6カ月間はわずか数時間であったことになる。こうなるとUFOによる“アブダクション”を連想させる話といえそうだ。


 特に当時のエチオピアは宗教的な国であったこともあり、大人たちはガブリエルは悪魔に取りつかれたと解釈し、司祭に悪魔祓いをしてもらったという。ちなみに学業が半年遅れになったガブリエルだったが、その後の勉学にはあまり支障はなかったようで後に物理学で博士号を取得したということだ。


■1980年代:中東

 1980年代に中東の小さな村で起こった奇妙な出来事も「Reddit」で報告されている。この報告では具体的な地名、人名は伏せられているようだ。


 仮に“X”と呼ぶこの12歳の少年は、この村の典型的な中流階級の家庭に育つ子息であったが、才知に恵まれた天才少年であった。学校では常にトップの成績で、特に科学と数学では類いまれな才能を発揮していたという。


 小さな村なので スクールバスの停留所は1カ所しかなく、Xもまた毎日自宅からバス停まで徒歩で往復していた。これまで8年間、規則正しくバスで学校に通っていたXだったが、ある日の放課後、Xが家に帰宅しなかったのだ。学友とバスの運転手は帰路のバスにXが乗っているのを確認しているので、Xはバス停から家までの帰宅途中で行方不明になったことになる。


 村をあげての捜索が行われたのだがXの行方はまったくつかめず、行方不明から2週間を過ぎた頃にはXの両親をはじめ村の人々は諦めモードになっていた。


 しかし行方不明から3週間後、いつもの帰宅時間にXが家に帰ってきたのだ。行方不明になった時とまったく同じ格好で、所持品もまったく同じであったという。帰宅したXにはまったく変わったところはなく、3週間もどこへ行っていたのかという両親の質問をXはすぐには理解できなかったという。つまりXにはこの3週間はほんの一瞬のことだったのだ。


 周囲は困惑するだけであったが、ひとつ大きな変化がXの身に訪れた。学校でトップだったXの学業成績がみるみるうちに低下していったのである。


 この一件前には将来を嘱望されていたXだったが、学校を出てからはゴミ収集作業員として村で働いているという。誠実で礼儀正しく、多くの村民に愛され尊敬されているXだが、この謎の3週間の間に彼に何が起こったかは今でも謎のままである。


参考:Mysterious Universe、ほか


 


※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。

tocana

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