命を救った“遅刻”の奇跡10選!車の故障、鳴らない目覚まし時計…運命のいたずらが凄すぎる

2024年12月7日(土)20時0分 tocana


 誰しも人生で一度くらいは遅刻をしたことがあるだろう。遅刻は時に人をイライラさせてしまうものだが、人生を変えるほどの出来事につながることもある。今回は、遅刻が文字通り命を救った10の奇跡的な物語を紹介しよう。


1. リチャード・E・バード提督:飛行船ZR-2の悲劇を回避

 1921年8月、リチャード・E・バード提督は、イギリスのハウデンから出発する海軍飛行船ZR-2の乗組員に加わる予定だった。しかし、前日に電車に乗り遅れたため、飛行場への到着が遅れ、搭乗者名簿から外されてしまった。彼はZR-2を検査し、翌朝の飛行を見送ることしかできなかった。


 翌日、飛行船ZR-2は空中で真っ二つに折れ、爆発してハンバー川に墜落。44名の乗組員が死亡するという大惨事となった。バード提督は乗り遅れたことで奇跡的に命拾いをしたのだ。皮肉なことに、この経験は彼に深い感銘を与え、後に彼は南極点上空を初めて飛行した探検家として名を馳せることになる。


2. アドリアーノ・アシス:飛行機墜落事故から生還

 2024年8月9日、リオデジャネイロの病院職員アドリアーノ・アシスは、ボエパス航空2283便のチケットを予約していた。しかし、彼は十分な時間があると勘違いし、コーヒーをゆっくりと楽しんでいたが、既にチェックイン時間を過ぎていたことに気づいた。航空会社の職員と口論になったが、搭乗は許可されなかった。アシスは職員に苛立ちを覚えたが、その感情はすぐに消え去った。彼が乗るはずだった飛行機がヴィニェードの住宅地に墜落し、生存者がいなかったというニュースを聞いたからだ。彼は、職務を全うした航空会社の職員に命を救われたのだ。


3. ジェームズ・ステフラク:9.11から逃れた20分

 ジェームズ・ステフラクは、毎朝ワールドトレードセンターに立ち寄り、コーヒーと新聞を買ってから職場に向かうのが日課だった。しかし、2001年9月11日の朝、彼はなぜかいつもより20分遅れて家を出た。テレビをつけると、ワールドトレードセンターから煙が噴き出している映像が流れていた。彼はアパートの屋上へ上がり、ツインタワーが崩壊する瞬間を目撃した。もし彼が遅刻していなかったら、最初の飛行機が衝突したまさにその時、ワールドトレードセンターの中にいたはずだったのだ。


4. Deadmau5:数分の遅刻が生死を分けた

 2008年8月20日、音楽プロデューサーのDeadmau5(デッドマウス)ことジョエル・ジマーマンと彼のツアーマネージャーは、バルセロナ・エル・プラット空港で乗り継ぎ便に駆け込んだが、数分の差で搭乗口が閉まってしまい、乗り遅れてしまった。次の便を待つ間、彼らは自分たちが乗るはずだった飛行機が離陸するのを見守っていた。その飛行機、スパニッシュ航空JK5022便は、機械的な問題で墜落。172人の乗客のうち、生存者は18人だけだった。


5. ケビン・ドハティ:車の故障がもたらした幸運

 2001年、ケビン・ドハティは9月11日にフィラデルフィアからサンフランシスコへのフライトを予約していた。当初は別の便を予約していたが、ユナイテッド航空93便の方が150ドル安かったため、便を変更した。


 9月11日の朝、彼は空港へ向かう途中、ニュージャージーターンパイクの出口14のランプを降りたところで車が故障した。ナットがドライブシャフトに挟まり、シャフトが折れてしまったのだ。彼は警察官の助けを借りてレッカー移動を手配し、シャトルバスでニューアーク空港へ向かったが、飛行機は5分前に出発していた。彼は次のサンフランシスコ行きの便を予約したが、ワールドトレードセンターへの攻撃を受けて欠航。彼はレンタカーを借りて帰宅し、金曜日にようやくタホ湖の別荘に到着した。ユナイテッド航空93便は、後にテロリストに乗っ取られ墜落した便である。


6. ジェローム・カーン:鳴らなかった目覚まし時計

「現代バラードの原型」を作ったとされる作曲家ジェローム・カーン。もし彼の目覚まし時計が正常に作動していたら、世界は彼の名曲の数々を失っていたかもしれない。


 1915年5月1日、彼はプロデューサーのチャールズ・フローマンと大西洋横断の船旅に出る予定だったが、目覚まし時計が鳴らず寝坊し、船に乗り遅れた。その船は、6日後にドイツの潜水艦によって撃沈されたルシタニア号だった。30歳だったカーンは、この偶然の出来事のおかげで命拾いし、その後30年間作曲活動を続け、数々の名曲を生み出した。


7. ララ・ランドストラム・クラーク:有名女優との遭遇が運命を変えた

 2001年9月11日、ララ・ランドストラム・クラークは、ある有名女優との偶然の出会いがきっかけで、地下鉄に乗り遅れた。その女優とは、グウィネス・パルトロウ。彼女は、パルトロウの運転する車にひかれそうになったことで、地下鉄に数秒遅れたのだ。ワールドトレードセンター駅に着いたのは午前8時47分、最初の飛行機が北棟に衝突した直後だった。もし彼女が地下鉄に乗り遅れていなかったら、2機目の飛行機が南棟に衝突した時、自分のデスクに座っていたはずだった。同僚4人がその日に亡くなった。


8. アントニス・マブロプロス:2分の遅刻が生死を分けた

 2019年3月10日、アントニス・マブロプロスはエチオピアでの乗り継ぎ便にわずか2分遅れた。彼は荷物を預けず、最初に飛行機を降り、必死に走ったが間に合わなかった。彼が乗るはずだったエチオピア航空302便はナイロビへ向かう途中で墜落、乗客全員が死亡した。2分の遅刻が、彼の命を救ったのだ。


9. ロバート・コリガン:寝坊がもたらした奇跡の生還

 ロバート・コリガンもまた、2001年9月11日にユナイテッド航空175便に搭乗予定だったが、寝坊して乗り遅れた。彼が搭乗口に着いた時には、飛行機は既にゲートを離れていた。彼は別の便のキャンセル待ちをしていたため、ワールドトレードセンターへのテロ攻撃のニュース速報を空港で知ることになった。ユナイテッド航空175便は、ワールドトレードセンター南棟に激突した便である。


10. アンナ・ウィリアムズ:スクエアダンスが守った命

 1979年4月28日、アンナ・ウィリアムズは、スクエアダンス(フォークダンスの一種)に出かけたため帰宅が遅くなった。その間、BTKキラーとして知られるデニス・レーダーが彼女の家に侵入し、電話線を切断していた。レーダーは彼女を数ヶ月間ストーキングしており、殺害するつもりだった。しかし、ウィリアムズがなかなか帰宅しなかったため、彼は諦めて立ち去った。この日、彼女の趣味が彼女の命を救ったのだ。


 ここで紹介した人たちは超自然的な何かに守られていたのだろうか。遅刻は決して良いことではないが、時に人生における大きな転換点となることもあるようだ。


参考:Listverse

tocana

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