巨大地球型惑星は地表温度2000度… 灼熱の溶岩で覆われた地獄の星だと判明

2022年12月14日(水)11時30分 tocana


 広い宇宙にはさまざまな星があり、近年では電波望遠鏡の進歩により遠く離れた惑星なども観測することが可能になっている。先日、アメリカはアリゾナ州の4.3メートル・ローウェル・ディスカバリー望遠鏡の「EXtreme PREcision Spectrometer」を使って「かに座55番星e」を調査した所、非常に変わった特性が明らかになったと天文学者らが発表した。


 この星は地球から約40.25光年離れた、太陽に似た恒星のかに座55番星の周りを公転している太陽系外惑星だ。この星は我々の地球の8倍の質量を持つ岩石質の地球型惑星で、「スーパーアース(巨大地球型惑星)」と呼ばれているが、地表の温度が約2000度にも達す灼熱地獄。また、恒星の非常に近くを周回しているため、1日が地球時間にして17.5時間しかないという。だが、この惑星が最初からこの位置にあった訳ではないと研究者は語る。


「この惑星はもっと太陽から遠い位置で形成され、それから現在の軌道に螺旋状接近していったのだろうと天文学者は予想しています。その旅は惑星が属している太陽系から追い出される可能性もありましたが、この観測結果は惑星がしっかりと持ちこたえたことを示しています」と、この研究の著者でエール大学のユージン・ヒギンズ教授は語る。


 ちなみにかに座55番星eに生命が存在する可能性については、ほとんどないとのこと。液体の水を有するにはあまりに表面温度が高温であり、環境は火山の中心で生き延びようとするようなものだという。


 しかし、今回の研究データは広い銀河系に他にも地球のような星が存在することや、どのような太陽系が地球型惑星を生み出す可能性があるのか、より理解を深めるのに役立つと研究者らは語っている。


参考:「Unexplained Mysteries」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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