いくらなんでも個性的すぎ! サケ不漁で余った「いくら箱」活用した家具がめっちゃイイ

2022年12月26日(月)20時0分 Jタウンネット

年末の大掃除シーズンが到来している。部屋を整理するために、新しい収納グッズが欲しくなる場面があるかもしれない。

そんな時に、この引き出しを選択肢に入れてみるのはいかがだろう。

温もりを感じる木の箱に入った、3つの引き出しには、家具に書かれることなど未だかつてあったのだろうか、という言葉が書かれている。

「高級特撰 いくら 正1kg詰」

個性的でかわいらしくはあるが、一体どうして......?

Jタウンネット記者は2022年12月26日、この引き出しを作った企業「碇川製凾(いかりがわせいかん)」に話を聞いた。

サケ不漁の影響で...

碇川製凾は岩手県大槌町でいくらやマツタケを販売する際に使用する木箱の製造や建築材の販売を行う企業。いくらの引き出しは、その木箱を活用したものだ。

自社製品だからと言って「いくら箱」を家具にしてしまうなんて、いくらなんでも突飛な発想のような気もするが......そこには切実な事情があった。

碇川製凾によると、いくら箱は大槌町などのいくら加工業者に納品していたのだが、近年のサケの影響で売れなくなってしまったという。

余った在庫を何とか使えないか——。そう考えた同社が考え付いたのが「引き出し」だ。

同社社長の娘婿(デザイナー)が試行錯誤の上完成させ、21年1月6日に販売を開始した。併せてマツタケの箱でも引き出しを作ったという。

1つずつ手作りで作られる引き出しは、大槌町産杉の美しい木目と香りを楽しめるのが魅力。工具入れや裁縫道具入れ、筆記用具などの小物入れとしても便利とのこと。

ラインアップはいくら箱が縦に3段並んだ(小)、3段×2列の(中)、マツタケ箱が縦に3段並んだ(小)、3段×2列の(中)、3段×3列の(大)。同社オンラインショップ、大槌町の「母ちゃんハウスだぁすこ沿岸店」、盛岡市の「りあすぱーく」で販売されているほか、大槌町のふるさと納税返礼品にもなっている。

Jタウンネット

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