寒波後半のピーク 北陸から山陰で積雪急増 東北も局地的な激しい雪に警戒
2025年2月22日(土)10時50分 ウェザーニュース
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2025/02/22 10:34 ウェザーニュース
一連の寒波で2度目のピークを迎えています。強い寒気が南下し、日本海側で雪が強まってきました。北陸から山陰では積雪急増のおそれがあり、東北でも局地的な激しい雪に警戒が必要です。
6時間で30cm以上の雪の所も
上空5500m付近で−42℃以下の寒気の中心が北陸から東北付近を通過しています。
強い寒気の南下に伴って日本海側に広がる雪雲が発達し、特にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雲は非常に活発です。未明から早朝にこの雲が通過した石川県能登では雪が激しく降って輪島市で6時間に26cmの降雪を観測。昨日に続いて「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されました。
活発な雪雲はその後にやや南下し、北陸から山陰の広い範囲で雪が強く降っています。10時までの6時間降雪量は新潟県長岡市で32cm、富山市や島根県隠岐の島町・西郷で16cmを観測。雪雲の一部は濃尾平野まで広がり、岐阜市でも5cmの雪が降りました。
午後は近畿中部の市街地でも積雪の可能性
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北陸から山陰では昼過ぎにかけて断続的に強い雪が降り、さらに積雪が増える見込みです。JPCZの南下に伴って近畿中部や南部でも雪が降り、京都市などの市街地でも積雪の可能性があります。
北海道や東北の日本海側にもシアーライン(風の流れが変化する境界線)が形成されていて、その周辺では雪雲が発達しやすい状況が続く予想です。特に東北北部の日本海側では1時間に5〜10cmの雪が断続的に降って、積雪が急増するおそれがあります。
短時間で積雪が増えると車がスタックして立ち往生につながることがあるため、雪のピークの移動はできるだけ避け、やむを得ない場合はしっかりと装備を行ってください。また、交通機関への影響や落雪、雪崩などによる事故にも警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)