九州や四国の空に環水平アーク 青空に映える虹色のライン
2025年4月30日(水)13時30分 ウェザーニュース

2025/04/30 13:22 ウェザーニュース
今日30日(水)は西日本や東日本で晴れているところが多くなっています。その中でも上空に薄い雲がかかっている九州や四国では、「環水平アーク」と呼ばれる虹色の帯が見られています。
春から秋にかけての昼間に見える

環水平アークは薄雲を構成する氷の粒が太陽の光を屈折させてできる光学現象の一つで、太陽の中心から下方46度前後の空の低いところに出現します。
水平に長く伸びる虹の帯となることから環水平アークと呼ばれ、太陽高度が68度前後の時に最もはっきり現れます。太陽高度が高い、4月上旬から9月上旬にかけての昼前後が見えやすい時間帯です。
今日は天気下り坂のサインとはならず
今日は上空高いところを吹く強い西寄りの風「ジェット気流」が九州や四国の上空にあり、そのすぐ南側では上空高いところに薄い雲が発生しています。この雲を構成する氷の粒によって、今日は環水平アークが出現したと考えられます。
このジェット気流周辺の上空高いところの薄雲は、東西に長く伸びているため、今日は午前中からハロや環水平アークが見られています。午後もハロなどの虹色現象が見られる時間が長くなりそうです。
上空の薄雲が増えて雲の厚みが増えてくると、天気が下り坂に向かうサインとなりますが、今日は大きな天気の崩れはない見込みです。次に天気が崩れて雨が降り出すのは、明日の午後あたりとなりそうです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)