元刑事考案の「リアルケイドロ」、田村淳さんも参加し市街地で…SNS投稿で泥棒役の居場所予測

2025年4月30日(水)17時30分 読売新聞

「捜査本部」で話し合う警察役の参加者ら(29日、岩手県一関市で)

 捜査シミュレーションゲーム「リアルケイドロ」が29日、岩手県一関市内で行われた。県内外から参加した約200人の「警察役」が、市街地を逃げる「泥棒役」2人を捜索し、刑事の業務を実体験した。

 「リアルケイドロ」は同市出身で元埼玉県警刑事のテレビコメンテーター佐々木成三さん(48)が考案。警察役が泥棒役を捕まえる鬼ごっこ「ケイドロ」をもとに、専用の音声SNSアプリを利用する独自のルールを取り入れたものだ。SNSによる個人情報の流出の危険性を体感してもらうことなどが目的で、東北地方での開催は初めてという。

 この日は、タレントの田村淳さんらが泥棒役として参加。JR一ノ関駅周辺の半径約1・5キロ圏内が舞台となり、警察役が90分間の制限時間内に泥棒役を写真に収めたら勝ちというルールで3回行った。

 市民センターに設置された「捜査本部」では、5分ごとにアプリで送られてくる泥棒役の写真のほか、泥棒役が装着したマイクから聞こえてくる会話や環境音をヒントに居場所を予測。情報を受け取った現場の警察役は、泥棒役を捜そうと、工夫しながら歩き回っていた。

 参加した市立一関小の6年生(11)は「初対面の人と協力しながら泥棒役の居場所を予想するのが楽しかった。SNSに写真を投稿する際は気をつけたいと思った」と振り返った。佐々木さんは「SNSは便利な一方、使い方を間違えると危険につながる。『リアルケイドロ』を通して何が危険なのかを知ってもらえれば」と話していた。

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