最も新しい泊原発3号機、審査12年で「合格証」…地元同意得て2年後の再稼働目指す

2025年4月30日(水)18時54分 読売新聞

 北海道電力が再稼働を目指すとまり原子力発電所3号機(北海道泊村)の安全審査で、原子力規制委員会は30日、事実上の合格証に当たる審査書案を了承した。泊3号機は2009年に運転を始めた国内で最も新しい原発で、27年の早い時期の再稼働を目指している。

 審査書案は、北電の提出資料や審査の議論に基づき、安全対策の基本方針をまとめたもの。規制委が発足した12年以降、審査書案の了承は11原発18基目になる。約1か月間の意見公募を経て、今夏にも審査書が決定され、正式合格の見通しだ。

 11年の福島第一原発事故を受け、全国の原発は厳格な安全対策を求めた新規制基準を満たさなければ、稼働できなくなった。北電は13年に泊3号機の安全審査を申請したが、原発敷地内に活断層がないことの証明などに手間取り、審査が過去最長の12年近くに及ぶ。北電は再稼働までに、安全管理の基本事項をまとめた「保安規定」などの認可や、地元同意を得る必要がある。

 北海道では近年、次世代半導体工場やデータセンターなど新産業の進出が活発化し、電力需要の増大が見込まれる。北電は1、2号機についても30年代前半の再稼働を目指している。

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