訪米の拉致被害者家族、国務副長官と面会し「本当に時間がない」…米朝首脳会談での提起要請

2025年4月30日(水)16時57分 読売新聞

4月29日、米ワシントンで、有本恵子さんの写真を持ち、記者団の取材に応じる横田拓也さん(右)ら=中根圭一撮影

 【ワシントン=中根圭一】北朝鮮による拉致被害者家族会のメンバーら訪米団は4月29日、ワシントンでランドー国務副長官と面会し、拉致被害者の一括帰国に向けて協力を求めた。国務省の発表によると、ランドー氏は拉致問題の即時解決に引き続き日本を支援することを表明した。

 第2次トランプ政権下で家族会と米政府高官との面会は初めて。面会後に記者団の取材に応じた訪米団によると、拉致被害者の横田めぐみさん(拉致当時13歳)の弟で家族会代表の横田拓也さん(56)は面会で「家族会の親世代は89歳の私の母(早紀江さん)しかいない。本当に時間がない」と訴えた。

 トランプ大統領は1期目に北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記と会談している。家族会はランドー氏に対し、米朝首脳会談が再び実現した際は拉致問題を提起するよう求めた。

 横田さんらは、拉致被害者の有本恵子さん(同23歳)の写真を持参した。国務省によると、ランドー氏は2月に96歳で亡くなった、有本さんの父・明弘さんに哀悼の意を示した。訪米団には当初はルビオ国務長官が面会する予定だったが、この日は中止となり、訪米中の面会を再調整している。

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