天皇ご一家の生活費から侍従が360万円盗む…宮内庁が20代職員を懲戒免職

2025年5月1日(木)19時40分 読売新聞

宮内庁

 皇居内の事務室から天皇ご一家の私的な生活費「内廷費」を盗んだとして、宮内庁は1日、20歳代の職員を窃盗容疑で皇宮警察に告発し、懲戒免職処分としたと発表した。

 発表によると、職員はご一家を支える侍従職にいた2023年11月〜今年3月、皇居内の事務室から複数回にわたって現金計360万円を盗んだ。同庁に「お金に困り、生活費に充てた」と話している。当直中に1回当たり数万〜数十万円を盗んでいたとみられる。

 現金管理が不適切だったとして侍従職の40歳代の職員も減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。内廷費の窃盗被害の発覚は初めてとみられる。西村泰彦長官は「宮内庁職員としてあるまじき行為で遺憾。再発防止に取り組む」とのコメントを出した。

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