児童7人はねた男「全てが嫌になりひき殺そうとした」、殺人未遂容疑で逮捕…7歳女児が重傷
2025年5月1日(木)20時20分 読売新聞
事故車両を調べる捜査員ら(1日午後4時49分、大阪市西成区で)=吉野拓也撮影
1日午後1時35分頃、大阪市西成区千本中の市立千本小学校前の市道で、車が下校中の児童の列に突っ込み、小学2〜3年の男女7人(7〜8歳)が重軽傷を負った。大阪府警は、運転していた男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。男は調べに「全てが嫌になったから、車で突っ込み、数人の小学生をひき殺そうとした」と容疑を認めているという。
発表では、男は東京都東村山市富士見町、無職矢沢勇希容疑者(28)。7人は救急搬送され、2年の女児(7)が顎を骨折する重傷、他の6人は打撲などの軽傷を負った。
府警によると、車はスポーツ用多目的車(SUV)で大阪ナンバーのレンタカーだった。同乗者はいなかった。目撃者によると、車は児童らに後方から低速度で近づき、いったん左側に寄った後、道路の反対側を歩く児童らの方へと方向を変え、低速度のまま列に突っ込んだ。児童らは車の下敷きになったり、学校の壁と車に挟まれたりしたという。
府警は、矢沢容疑者が無差別に小学生を殺害しようとした可能性があるとみて、詳しい動機や事件前の足取りを調べる。現場は、南海天下茶屋駅から南西約800メートルの住宅街。
矢沢容疑者は、東京都東村山市の集合住宅の一室で暮らしていた。近くに住む女性(73)は3〜4年ほど前、引っ越してきた矢沢容疑者とあいさつを交わしたといい「物静かで、事件を起こすようには見えなかった。介護関係の仕事をしていると聞いた」と話した。