《「暴力は振るってないの?」電話に中居は…》中居正広“愚行と引退”をSMAPが知った“その瞬間” 〈言葉が見つかりません〉

2025年5月2日(金)12時0分 文春オンライン

 中居正広の“愚行と引退”を知ったSMAPの反応とは——。週刊文春2月6日号で報じた内容を公開し、X子さんと中居のトラブルを知った草彅剛、稲垣吾郎香取慎吾、そして木村拓哉の“その時”を振り返る。(全2回の前編/ 続きを読む )


◆◆◆


 元リーダーは己の愚行で芸能界引退を発表した。新しい地図を描き始めたかつての仲間はその時、どのような胸中だったのか。衝撃的な解散から8年。ファンが待ち望んだ“SMAPの明日”はもう二度とやってこない——。





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元リーダーの衝撃的な愚行


——お会いする機会は?


「僕はないですね。慎吾ちゃんがこの間……。あの番組も今年でしたよね」


 2023年12月、中居正広(52)との関係を尋ねる小誌記者の取材に、そう応じていたのは「新しい地図」の草彅剛(50)だった。


——いつか5人が集まることがある?


 単刀直入に尋ねると、


「ねぇ。まぁ、どうなんでしょうかね。どうなのかね。それはね……」


 と慎重に答えていた。


 それから1年余り。この間、草彅は中居との再会も果たしていた。順調そうに見えたそれぞれの仕事。だが昨年の暮れ、SMAPの面々が知ったのは、元リーダーの衝撃的な愚行だった。


〈心の整理がついておらず〉


〈本日をもって芸能活動を引退いたします〉


 1月23日正午頃、自身のファンクラブサイトで芸能界引退を発表した中居。X子さんとのトラブルの責任を取っての決断だった。それから約3時間後。稲垣吾郎(51)、草彅、香取慎吾(47)ら新しい地図の3人もコメントを発表した。


〈突然のことでまだ心の整理がついておらず、言葉が見つかりません〉


 言葉が見つかりません——。そんなひと言が衝撃の大きさを物語っている。


フジテレビをきっかけに再び接近していたが…


 SMAP解散から8年。振り返れば、ここ数年、中居と3人との距離は皮肉なことに、フジテレビをきっかけに再び近づいていた。


 23年4月、中居が司会の番組「まつもtoなかい」(フジ系)に香取が出演。実に6年ぶりの共演だった。旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を飛び出した3人に対し、事務所に残って、テレビに出続けている状況を複雑に感じていたこと。一方で前年に病気を患って入院していた中居を心配し、毎日メッセージを送り続け、2人きりで会っていたこと。香取は番組内で中居への想いを赤裸々に明かした。


「司会者1本の中居さんにとって、すぐにジャニーズを出ることは自らの番組が全て終わることを意味します。ただ、民放地上波のレギュラーをなくした3人のことも気にかけ、関係者に彼らの番組を作るようにお願いしていた。3人の復帰が叶うまでは、中居さんも新しい仕事を受けなかったんです」(民放関係者)


 草彅も23年1月、フジ系のカンテレが制作したドラマ「罠の戦争」で、連ドラ主演に復帰。主題歌を担当したのは香取だった。


「問題を抱えている素振りはなかった」


 昨年2月には、木村拓哉(52)を除いた4人の“再結成”もあった。「SMAP×SMAP」(フジ系)の名物プロデューサー、黒木彰一氏(享年54)の通夜が行われたのだ。斎場関係者が明かす。


「通夜の後、中居さんが『昔のメンバーで飲もうよ』と呼びかけ、斎場の上の部屋で、関係者約30人が2時間ほど思い出話に花を咲かせていた。翌日にドラマの撮影があった稲垣さんは先に帰りましたが、草彅さん、香取さん、SMAPのマネージャーだった飯島三智さん(『CULEN』代表取締役)らも一緒でした」


 だが、この間の23年6月に中居が起こしたのが、X子さんとのトラブルだった。彼女は中居のマンションで意に沿わない性的行為を受け、その後、双方が弁護士を立て、巨額の解決金を支払う形で示談している。


「『クロキン(黒木氏)は凄かったよね』と、中居さんは笑顔を浮かべて和やかに話していた。深刻な問題を抱えている素振りはなかったのですが……」(同前)


中居が頭を抱える“事態”


 20年2月に個人事務所「のんびりなかい」を設立し、翌3月にジャニーズを退所した中居。ただ、長年の担当マネージャーK氏がジャニーズから出向する形でついていくなど、古巣とは一定の関係を保ち、後輩タレントとも共演を続けていた。


「独立後は全てを自らジャッジし、飯島氏を頼ることも殆どなかった。新しいことを始めようと、ファンサイト向けの動画制作にも乗り出します。中居と親しかったスマスマの元ディレクターが制作を手伝っていました。ところがフジ社員だった彼は、22年6月に大麻取締法違反で逮捕されてしまう。中居は頭を抱えていました」(中居の知人)


残ったのは若い女性事務員だけ


 前述したように、中居は翌23年6月にX子さんとのトラブルを起こし、その後、示談が成立。しかし、中居の周りからは側近が去っていくばかりだった。


「昨年春には、K氏が中居の会社からSTARTOに戻り、ジュニアを統括するような立場になりました。マネージャー不在に陥った中居が頼ったのは、カンテレの元社員で、スマスマのチーフプロデューサーだったS氏。飯島氏とも親しく、カンテレを23年7月末に退社し、映像制作集団を立ち上げていた。昨年4月頃から中居のマネジメントも手掛け、特番を制作する時は窓口になっていました。でも、その彼も間もなく離れてしまったのです」(同前)


 S氏に話を訊くと、


「中居さんからお願いされて。(K氏が)ジュニアのトップになるとかで。ただ、2カ月くらいでこちらが忙しくなった。飯島さんにも相談しましたが、『忙しいなら中途半端にやらないほうがいい』というお言葉を頂いて。(昨年)5月から6月頃が最後で、夏からはお手伝いしていないです。(連絡は)全くです。そろそろ連絡を取ってみようと思っていますけども……」


 K氏に続き、S氏も中居の会社とは距離を置き、残ったのは、30歳前後とされる女性事務員だけだった。かつて制作会社に勤務していた彼女が外部との窓口になっていたという。


「それでも、中居自身がギャラに関することまで直接やっていた。芸能界の大物たちと親しいイメージもありますが、本当に相談できる相手がいなかったのでしょう」(前出・中居の知人)


「示談しているから」と口が重かった


 そして——。


 年の瀬に事態は急変する。まず昨年12月19日発売の「女性セブン」が、中居とX子さんとのトラブルを報道。ただ、既に示談が成立しており、「巨額解決金で深刻トラブルを乗り越えた」という趣旨だった。


 その後、12月26日発売の小誌が報じたのは、「今でも許せない」と訴えるX子さんの肉声、絶望の日々だ。中居側はトラブルの事実を認め、「『暴力的な性的行為があった』という話もあるが」との質問には、「当方の認識としては、手をあげたり、暴力を振るうようなことは一切ございません」と回答していた。


 SMAPと近いテレビ局関係者が証言する。


「新しい地図の3人や飯島氏は初めてトラブルを知り、驚いていた。とはいえ、『乗り越えた』と報じられ、最悪の事態ではないと受け止めたようです。ところが、翌週の週刊文春の早刷りを見ると、全く違う内容だった。X子さんが中居を許していないことは一目瞭然でした。心配した飯島氏は中居に電話をかけ、『本当は何が起きたのか』などと尋ねている。ただ、『示談しているから』と口が重かったようです」


 中居の側近だった人物も週刊文春の報道を見て、彼の携帯を鳴らした。


中居の税理士が明かした版権


「記事はホント?」


 中居の返事は、


「守秘義務もあるので、言えないんです」


 さらに、「暴力は振るってないの?」と尋ねると、


「それは違います」


 と答えたのだった。


 実際はどうだったか。事件の全容を知るX子さんの知人によれば、「彼女は意に沿わない性的行為を受け、フラッシュバックの症状が起き、入院生活を余儀なくされた」という。


 前出のSMAPと近いテレビ局関係者が続ける。


「フジは、昨年9月にX子さんの体調回復を受け、11月時点で『だれかtoなかい』の打ち切りを中居に伝えています。それでも、彼は芸能活動を続けられると判断し、年明け1月9日には〈示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました〉とのコメントを発表。しかし、その判断は甘かったとしか言いようがありません」


◆◆◆


 なぜ中居正広はトラブルを引き起こしたのか? その理由はSMAP解散後、ほかのメンバーは守り、中居だけが破った“掟”に隠されていた。

〈 「スタッフとベタベタとつるんでは駄目」中居正広だけが破り他のメンバーは守った”SMAPの掟”《アイドルがバラエティの文化に染まったら本末転倒》 〉へ続く


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年2月6日号)

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