バスケ元日本代表・柏木真介が現役引退を発表 プロ21年目の43歳が決断「悔いのない選手人生を歩めた」

2025年5月1日(木)14時1分 スポーツニッポン

 バスケットボールB1三遠フェニックスは1日、元日本代表PG柏木真介(43)が2024-25シーズンをもって現役を引退すると発表した。

 クラブは「このたび、シーホース三河より期限付移籍で三遠ネオフェニックスへ加入いたしました柏木真介選手が、2024-25シーズンをもって現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします」と発表。

 「練習中だけでなく試合中もコート内外から、ベテランとして若手選手の育成やチームの勝利に貢献していただきました。

現役最後の貴重な1シーズンを柏木選手と共にできていることを、クラブ一同大変光栄に思いますとともに心より感謝申し上げます」と柏木への感謝をつづった。

 そして「クラブの目標であるリーグ優勝を柏木選手と共に成し遂げられるよう、一丸となって最後まで戦い抜いて参りますので、引き続き熱い後押しを何卒よろしくお願いいたします」と呼びかけた。また、柏木もクラブを通じてコメントを発表した。

 柏木は東海大学付属第四高校(現東海大学付属札幌)、中央大学を経て、2004年に日立(現サンロッカーズ渋谷)でキャリアをスタート。2016年のBリーグ開幕後は、三河、名古屋、新潟などでプレー。今季は三河から期限付き移籍で三遠に加入していた。

 ▽柏木真介のコメント全文

 このたび、2024-25シーズンをもってプロバスケットボール選手としてのキャリアを終える決断をいたしました。

これまでどんな時も温かく応援してくださり、支えてくださったファンの皆さま。パートナーの皆さま。地域の皆さま。そして、私に関わってくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。また、どんな時も変わらず応援し、支えてくれた両親、家族には言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。

 思えば、9歳でバスケットボールを始めたあの日から、こんな未来が待っているなんて誰が想像できたでしょうか。

プロの舞台に立ち、日本代表の一員としてプレーさせていただき、多くのタイトルを手にすることができ、たくさんの歓喜を味わうことができた日々は子どもの頃の私にとって、夢のまた夢でした。

 そして、気づけば21年間という長い時間、私はプロバスケットボール選手として大好きなバスケットボールとともに過ごさせていただくことができました。今、胸の中にあるのは「これ以上ない幸せなバスケ人生だった」という、ただ一つの想いです。嬉しいことばかりじゃなかったです。むしろ、悔しさや苦しさのほうが多かったかもしれません。それでも、多くの素晴らしい仲間たち、スタッフ、そして皆さまとの出会いがあったからこそ、私は前を向いて走り続けることができました。

 そんなキャリアを振り返る中で、私にとって大きな影響を与えてくれたのがシーホース三河(旧アイシン)です。長年にわたりプレーさせていただいたこのチームでの経験が、私という人間を、選手を、そして心を育ててくれました。このチームがあったからこそ、今の私があります。ここで出会ったすべての方に。心から、ありがとう。

 そしてもう一つ。キャリア終盤、43歳という年齢にもかかわらず、迎え入れてくださった三遠ネオフェニックスの皆さま。大野ヘッドコーチ、スタッフ、チームメイト、ファン・ブースターの皆さま。ほんの1シーズンでしたが、心に刻まれるほど濃密な時間を一緒に過ごさせていただきました。新たな挑戦の場を与えてくださったこと、心から感謝しています。

 最後に。私は、悔いのない選手人生を歩むことができました。どんな時もバスケットに対して嘘をつかず、妥協せず、最後の最後まで、真正面から向き合ってこれたことを誇りに思います。こんなにも長く“バスケットボール”という愛すべき存在と共にいられたこと。それは私の人生そのものであり、かけがえのない宝物です。バスケットボールが私を育ててくれました。支えてくれました。そして、成長させてくれました。そんなバスケットボールに出会えたことに感謝します。そして、このすべての時間を支えてくださったすべての皆さまへ。本当に、ありがとうございました。

スポーツニッポン

「発表」をもっと詳しく

「発表」のニュース

「発表」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ