台風2号は急速な発達を続ける 猛烈な勢力でグアム島接近か

2023年5月23日(火)17時30分 ウェザーニュース

2023/05/23 17:04 ウェザーニュース

5月23日(火)15時現在、非常に強い勢力の台風2号(マーワー)はグアム島の南東海上を北に進んでいます。明日24日(水)には猛烈な勢力となり、グアム島にかなり近づく見込みです。
明後日以降は西寄りに進み、28日(日)には猛烈な勢力で南西諸島の南の海上に達するとみられます。台風の勢力が強いため、中心から離れていても波や風の影響が出てきますので、特に先島諸島では念のため備えを進めるようにしてください。
▼台風2号 5月23日(火)15時現在
 中心位置   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北 15 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s

非常に明瞭な台風の目

台風2号の雲画像

台風の目は午前中に比べて明瞭になっていて、勢力が急速に発達していることを示しています。すでにグアム島には台風の外側を取り巻く活発な雲がかかりはじめ、最接近するとみられる明日24日(水)は危険な暴風雨に見舞われる見込みです。
台風の目の周辺には「壁雲」と呼ばれる極めて発達した積乱雲群が形成されています。ウェザーニュースで世界の熱帯低気圧を監視しているグローバルストームセンターによると、現在の壁雲が崩れて新しい壁雲が形成される過程で、一時的に勢力を弱める可能性があります。
この現象はeye-wall replacement cycle(ERC)と呼ばれ、猛烈な勢力もしくはそれに近い勢力まで発達した台風にみられる特徴的な変化です。

世界の気象機関の予測

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、グアム付近まで北上した後、西寄りに進路を変えてフィリピンから沖縄の南に進む傾向で揃っています。その後は西に進むものや、北へ転向するものなど進路のばらつきが大きくなり、日本列島に影響するかは現時点でははっきりしません。
日が近づくにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後も随時新しい情報を入手するようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構

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