「完全に間違っている」コメ価格に山口真由さん異議 石破首相「3000円台でないといけない」のダメな点

2025年5月26日(月)16時45分 J-CASTニュース

農林水産省は備蓄米の随意契約の詳細を2025年5月26日に発表し、契約申請のメール受け付けを始めた。小泉進次郎農水相は5キロ2000円で店頭に並ぶとしているが、高止まりしているコメ価格はこれで下がるのか。5月26日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)が取り上げた。

平成の米騒動とは大違い

今回の備蓄米は1万トン以上のコメを扱える大手小売りや「楽天」などネット販売の50社程度に売り渡されるが、「モーニングショー」は「専門家は小さな米穀店に影響があり、随意契約先の業者選定にも注意が必要と指摘している」と伝えた。

信州大特任教授で月曜コメンテーターの山口真由さんは、そもそもコメ価格に政府が介入しすぎと批判した。「石破さんが(適正コメ価格として)3000円台にコミットしたのは、短期的には消費者はうれしいかもしれないけれど、中長期的には完全に間違っていると思いますね」。

石破首相は21日に行われた党首討論で、「3000円台でないといけない。4000円台などということがあってはならない」と発言している。山口さんは「今回のコメ騒動というのは、平成のコメ騒動とは全然違って、あの時は200万トン足りなかったんですよ。今回は去年の在庫まででせいぜい40万トンです」「消費者も外食業者もちょっとずつコメを買い置きしているから、(いま起きているのはコメ不足ではなく)流通の目詰まりです。これが飽和だってわかった瞬間に、米価はガンと値下がりするかもしれないじゃないですか。それなのに、価格をコントロールする方向に向かっているのは、私は中長期的におかしいんじゃないかと思います」と厳しい。

「かえってコメの流通は混乱する」と警告

コメは不足していないとわかれば、3000円以下になるかもしれないし、逆にやっぱり足りないとなれば3000円台で収まらないかもしれない。備蓄米は特例としても、コメの価格はあくまでも需給のメカニズムに任せるべきで、政府が無理やり3000円台でコントロールしようとすると、かえってコメの流通は混乱すると、山口さんは心配した。

(シニアエディター 関口一喜)

J-CASTニュース

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