自転車並みの台風7号　動きが遅い理由とは

2018年7月2日（月）19時10分　ウェザーニュース

2018/07/02 18:51 ウェザーニュース

台風7号は沖縄付近を通過した後も速度は上がらず、2日夕方の段階では時速20kmと自転車並みのスピードで北上を続けています。なかなか速度が上がらない訳は上空の風の流れです。

ジェット気流に乗れず遅い速度で移動中

台風は自力ではあまり動けず、上空の風の流れに乗って移動します。現在は夏の太平洋高気圧が勢力を強めているため「ジェット気流」と呼ばれる強い西よりの風が北海道付近まで北上しています。台風を動かすのは、太平洋高気圧の周辺を吹く弱い風しかなく、遅い速度が続いているのです。

2日(月)　18時時点の予想進路図

台風がスピードを上げるのは、日本海に達してジェット気流に近づく4日(水)頃からとなっています。
それまでは動きが遅く、九州や四国では強い雨が長時間続く恐れがありますので、雨に対する警戒をしっかりと行ってください。