台風5号 進路から離れていても油断禁物 暖湿流による大雨警戒
2022年7月31日(日)8時0分 ウェザーニュース
2022/07/31 07:48 ウェザーニュース
7月31日(日)6時現在、台風5号(ソングダー)は黄海を北西進しています。
日本からは離れているものの、台風に向かって湿った空気が断続的に流れ込んでいます。進路から離れていても九州や四国の太平洋側では、局地的に強まる雨風に注意が必要です。
▼台風5号 7月31日(日)6時現在
中心位置 黄海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 10 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
九州や四国は激しい雨に警戒を
31日(日)12時雨雲の予想
暖かく湿った空気が次々に流れ込んでいる九州や四国の太平洋側を中心に局地的な強雨が続いています。高知県仁淀川町・鳥形山では2時40分までの24時間雨量が194.0mmと、引き続き200m近い雨が降っている所もあるため注意が必要です。
今日はこのあとも湿った空気の影響が続くため、九州や四国を中心に激しい雨の降るおそれがあります。また、台風の外側を取り巻く雲の帯や南から北上中の別の熱帯低気圧の影響で、沖縄本島や奄美、長崎県・五島列島にかけても断続的な激しい雨に警戒が必要です。
短時間の激しい雨による道路冠水や河川・用水路の増水などに警戒をしてください。
8月早々に北日本で大雨のおそれ
8月3日(水)9時までの12時間予想降水量
台風5号は黄海で勢力を弱めて熱帯低気圧に変わる見通しです。台風の持ち込んだ湿った空気の影響で朝鮮半島から日本海で前線の活動が活発になり、明日8月1日(月)〜3日(水)にかけて北日本などで大雨となるおそれがあります。
まだ予測の不確実性が大きい状況ですが、場合によっては災害が発生するような雨となる可能性もあるため、台風が熱帯低気圧に変わった後も雨の情報に注意してください。
北日本以外の地域も湿った空気の影響によって、ゲリラ雷雨や夕立などで天気の急変する可能性があるため注意が必要です。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風5号の名前「ソングダー(Songda)」はベトナムが提案した名称で、北西ベトナムにある川の名前からとられています。