パプアニューギニア ウラウン火山で規模の大きな噴火 噴煙は高度1万5000m超

2023年11月20日(月)16時40分 ウェザーニュース

2023/11/20 16:34 ウェザーニュース

日本時間の今日11月20日(月)午後、パプアニューギニアにあるウラウン火山で噴火が発生しました。
オーストラリア・ダーウィンにある航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、気象衛星ひまわり9号からの観測で噴煙が高度約1万5000mに到達していると推定されます。
パプアニューギニアには多数の活火山があり、たびたび規模の大きな噴火を起こしています。ウラウン火山でも1970年以降にたびたび大きな噴火が発生しています。

気象衛星でも噴煙を観測

ウラウン火山(Ulawun/標高2334m)は、パプアニューギニアのニューブリテン島にある火山です。「ラバウル富士」とも呼ばれる富士山のような円錐状の火山(成層火山)で、たびたび規模の大きな噴火を起こしていて、火砕流や泥流を発生させることもあります。
今回の噴火では、噴煙を対流圏の最上層付近まで噴き上げたとみられ、気象衛星ひまわりからも噴煙を確認しました。

噴煙の状況次第では航空機に影響も

噴火により多量の火山灰が大気中に放出されると、それを吸い込んだ飛行機のエンジンが停止したり、操縦席の窓ガラスに傷が付いて見通しが利かなくなるなど、航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあります。
今後の火山活動の状況次第では、東アジアと豪州を結ぶ国際線の航空便の経路変更などで、遅延等の影響が生じる可能性があります。

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