放出された政府備蓄米、卸売業者に届いたのは1%…先月30日までに2761トン
2025年4月18日(金)13時5分 読売新聞
農水省
江藤農相は18日の閣議後記者会見で、流通の安定化に向けて放出された政府備蓄米について、先月30日までに落札業者から卸売業者に引き渡された量が2761トンだったと発表した。政府は2回の備蓄米の入札を行い、計21万2132トンを順次放出しているが、卸売業者に届いたのは1%にとどまる計算となる。
また、卸売業者への販売価格は玄米60キロ・グラムあたり平均2万2402円(税抜き)だったと明らかにした。2024年産が出回り始めた昨年9月から今年2月までの相対取引価格は全銘柄平均で税込み2万4383円で、税込みに換算するとほぼ同水準となる。
江藤氏は「価格が安定するような環境を整える努力をしていく。消費者が苦労されていることは重く受け止める」と述べた。