「20代男性にしてほしい腕時計」トップ3は日本勢が独占 選ばれた理由に「なるほど」

2025年4月19日(土)16時0分 J-CASTニュース

多機能なスマートウォッチは便利だが、機械式かクウォーツ式かを問わず、針式の腕時計には魅力がある。とりわけ社会人となった若者なら、ビジネスにふさわしい腕時計をすることは、身だしなみのひとつでもある。

4位も日本のカシオ、5位はドイツのドゥッファ

ネットで腕時計の専門サイトを運営する「腕時計本舗」は、「20代男性にしてほしい腕時計ブランドTOP15」を発表している。

このサイトの特徴は「20代男性につけて欲しいメンズ腕時計の相場は5万円程度のモデル」と割り切っていることだ。「5万円程度であれば、給料を貯めて購入することが可能で、周囲からも好印象が得られる」「逆に、高級腕時計は先輩や上司に生意気と思われる可能性が高いので、避けておくと良い」とアドバイスしている。

TOP15のうち、1位はセイコー、2位はオリエント、3位はシチズン、4位はカシオと日本メーカーが上位を占める。このうちオリエントは機械式を数多くそろえている。初めて機械式に挑戦するなら、オリエントがお薦めだろう。

5位はドイツのドゥッファ、6位は米国のタイメックス、7位はデンマークのアバウト・ヴィンテージ、8位は同じくデンマークのノードグリーン、9位はイタリアのディーゼル、10位は米国のMVMTとなっている。

タイメックス、ディーゼルなどは東京都内の時計量販店でも見かけるが、ドゥッファ(DuFa)など聞き慣れないブランドもある。ドゥッファはドイツの老舗ブランドで「Deutsche Uhrenfabrik(ドイツ時計工場)」の略だ。

文字盤とベルトがスマートウォッチにない魅力

スマートウォッチにない腕時計の魅力は、文字盤とベルトだろう。文字盤は腕時計の中で最も目立つ「顔」だ。背景の色はブラック、ブルー、ホワイト、シルバーが主流だ。文字盤には目盛や数字が刻まれ、インデックスやアワーマーカーなどと呼ばれる。

針は3針が基本だが、クロノグラフと呼ばれるストップウオッチ機能が付いた腕時計は、文字盤の中に小さな円形のメーターが三つほどある。

クロノグラフの文字盤の周囲(ベゼル)には「タキメーター(TACHYMETER)」の文字と数字が刻まれている。自動車などの時速や平均速度を計測する計算尺という。実用性はともかく、かつてレーシングドライバーやパイロットがこれを使った時代があると考えるだけでも、楽しくなる。

ベルトにはステンレスベルトと革ベルトがある。革ベルトは黒や茶色といった色のほか、好きなステッチ(縫い目)を選ぶことができる。

革ベルトは当然、時間とともに色褪せたり、革が傷んだりするが、寿命が来たら、好みのベルトに交換する楽しみもある。

筆者はドイツの「DUGENA(ドゥゲーナ)」というブランドのクロノグラフと日本のセイコーのクロノグラフを2本所有している。

実用だけではない好きな腕時計をする楽しみ

いずれもベルトは革製で、ドゥゲーナは文字盤が黒なのでベルトも黒。セイコーは文字盤が黒だが、ベゼルが茶系のメッキなのでベルトも茶色にしている。

ドイツが好きな筆者はベルリンの百貨店で2012年にドゥゲーナを購入。文字盤にドイツ語が書かれ、数字や3針の美しさが気に入った。退屈な会議の時など、筆者はこのドゥゲーナの文字盤を眺めているだけでも楽しい。その後は数年おきに革ベルトを交換するたび、ステッチなど好みのものを選んでいる。

ただし、クロノグラフの正確性や時計としての耐久性は、ドイツの名門ドゥゲーナよりも日本のセイコーが上だと感じている。

若い読者も、この機会に好きな腕時計を検討してみるのもよいのではないか。実用だけでなく、趣味として腕時計を選び、毎日身に着けるのは楽しい。

(ジャーナリスト 岩城諒)

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