海外旅行を予約時に「2割安」にできる簡単な方法 食事は現地スーパーで調達すればさらにお得

2025年4月21日(月)14時30分 J-CASTニュース

海外旅行には行きたいが、旅費の高さを考えると足踏みしがちだ。物価上昇が続くなか、出費を抑えるために、どんな節約術があるのだろう。

観光庁によると、2024年の出国日本人数は1301万人。前年より増えたものの、コロナ禍前の2000万人台には及ばない。急激な円安による旅費の上昇が重しになったとされる。

ビックマック値段で比較すると米国は日本の倍

世界各国の物価をめぐる「ビッグマック指数」という指数がある。野村証券の証券用語解説集によると、各国のマクドナルドのハンバーガー「ビッグマック」の米ドル建て価格を比較し、為替レートなどの水準を推計する。ビッグマックは各国でほぼ同一の原材料で作られており、物価の比較にふさわしいという考えに基づき、英国の経済誌「The Economist(エコノミスト)」が考案した。毎年発表されている。

2025年1月発表の指数によると、日本のビッグマックは480円で、米ドルで3.11ドルになるとされた(為替レート1ドル154.35円で計算)。本家のアメリカは5.79ドル。単純に計算すれば日本の2倍近くになる。最も高かったのはスイスで7.99ドル。欧州の通貨ユーロ圏5.95ドル、イギリス5.73ドル、サウジアラビア5.07ドル、ブラジル4.03ドル、タイ4.01ドル、韓国3.84ドルなどだった。

むろん、これだけでその国全体の物価レベルは測れない。為替相場は「トランプ関税」などで4月に1ドル140円台まで動いた。しかし、なお海外旅行の割高感は続いているという。

JTB総合研究所が2024年10月に発表した海外旅行者の意識調査によると、全体の8割が「高かった」と感じていた。調査に応じた221人はこんな節約術を明かしている。

時期によって旅行費用の価格に相当の差がある

航空機やホテルの旅行費用は、「旅行費用が安い時期を選んだ」(21.7%)、「LCC(格安航空会社)などを利用した」(20.8%)、「比較サイトなどを活用した」(20.8%)、「宿泊施設のランクを下げた」(18.6%)など。

さらに現地での出費を抑えようと、「日本から食料や飲料を持っていった」(18.6%)、「物価が安い国や地域を選んだ」(17.6%)、「土産物を買わなかった・買うのを控えた」(15.4%)、「日本で両替をしていった」(14.9%)、「徒歩などで、交通費を節約した」(14.5%)、「あらかじめ安い店を調べて行った」(14.0%)、「現地での食事を自炊にした」(9.0%)といった具合だ。

1週間の英国旅行をした40代の女性は「ドバイ経由にしたら直行便の半額程度に。レストランでのフィッシュアンドチップスは高かったので、安いところで買ってホテルで食べた」と答えた。韓国を2泊3日で訪れた20代の女性も「安いホテルを比較して平日に行き、ポイントサイトを経由することで予約金額の何%かが還元されるという仕組みも利用した」という。

JTB総合研究所は「みなさん、様々な工夫をして、賢く旅行をしているようです」と評している。

最も割高な出発日は日曜

オンライン旅行会社「エクスペディア」は、航空券データなどの分析に基づく「2025年の旅行節約術」を1月に公表している。それによると、国際線は出発日の18〜24日前に予約すれば最大で9%の節約になる。

また、「旅程や座席ランクにかかわらず、一番お得に旅行できるのは木曜日」と紹介している。最も割高な日曜日に出発する場合と比べ、木曜日に出発すると最大で21%得になるという。そのほか、火曜日のフライトが最も混雑していないため、出発や到着を火曜日にすることで混雑を避けられるとも述べている。

旅行サイト「HIS首都圏版」は、HISスタッフが伝授する「もっとお得に!旅のワンポイントアドバイス」として、現地のスーパーの利用を勧めている。「現地のスーパーマーケットはその土地ならではの食品や日用品が現地価格で買えるのでおすすめ!職場に配るばらまきお菓子もここでゲット」

なるほど、海外旅行節約術の奥は深い。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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