可搬型バッテリーを活用したGX建設機械の運用実証実験を実施
2025年4月24日(木)15時16分 PR TIMES
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:佐藤俊美)は、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、建設現場に可搬型バッテリーを導入し、GX建設機械の運用実証実験を行いました。
大林組は、脱炭素化に向けた施策の一つとしてGX建設機械の普及促進を図っています。一方、大型のGX建設機械は現在のバッテリー容量で終日作業することが難しく、かつ、充電スポットへの移動を考慮した運用が必要です。また充電に必要な電力が大きいため、建設現場で充電を行う場合に電源設備の増設や充電スペースの確保が必要になるなど、さまざまな課題が普及に向けた障壁となっていました。
今般、首都圏の建設現場において可搬型バッテリー(電池容量:85.24kWh)を導入し、電動移動式クレーン(25t吊り)の充電、給電方法を検証する実証実験を行いました。今回導入した可搬型バッテリーは、運搬、設置が容易で速やかにできるため、稼働中のクレーンの近くに設置することで、充電のたびに建機を移動させる必要がなくなりました。また、作業休憩時に建機を充電したり、可搬型バッテリーから直接給電して建機を稼働させることで、1日8時間のクレーン作業を実施できることを確認しました。
可搬型バッテリーの充電は、工事現場の電気使用量が少ない夜間などの時間帯に行うか、工事現場外の拠点で充電し、容量の少なくなった可搬型バッテリーと入れ替えることで、建設現場の電源設備に左右されない電力供給の体制を整えることが可能です。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/99/118168-99-22d23642171f61e08220c0c1ed2c9fb3-1280x774.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]可搬型バッテリーによる電動移動式クレーンの充電状況
大林組は、敷地内で充電や給電設備の確保が困難な建設現場に可搬型バッテリーの導入を進め、GX建設機械の普及環境を整えるとともに、従来のガソリン型や軽油型の発電機に代わるクリーンな給電方法の選択肢の一つとして、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進します。
実証実験概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/118168/table/99_1_47b2d97311428422047b0369da4d8600.jpg ]
関連情報
・20t級バッテリー式油圧ショベルを建設現場に国内初導入(2024.12.11付)(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20241211_1.html)
・建設工事においてGX建設機械の導入を開始(2024.04.25付)(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240425_1.html)