連休初日の空港は出国ラッシュでも…物価高で旅行する人は7%近く減る見通し
2025年4月26日(土)12時40分 読売新聞
出国する人たちで混雑する成田空港(26日午前)=野口哲司撮影
大型連休がスタートした26日、成田空港では出国ラッシュが始まり、ロビーはスーツケースや大きな荷物を持つ旅行客で朝から混み合った。物価高が続く今年は近場で過ごすことを選んだ人も多く、東京都内の公園では園内の花畑を楽しむ親子連れらの姿も見られた。
成田国際空港会社の推計によると、26日は、連休初日としては昨年より1割ほど多い5万4700人が海外ヘ飛び立つ。
米国と中国が関税措置を巡って激しく対立し、物価への影響が懸念される中、職場の同期4人で上海に向かうという埼玉県入間市の会社員女性(22)は「何か月も前から計画していたので渡航に迷いはなかった。おいしいご飯を楽しみたい」とうれしそうに出国ゲートへと向かった。
一方、東京都立川市と昭島市にまたがる「国営昭和記念公園」。親子3人でピクニックに訪れた埼玉県戸田市の会社員女性(31)は「物価高なので、今年は近場でのんびり過ごすことにした。ネモフィラがきれいに咲いているので写真をたくさん撮りたい」と話していた。
旅行大手JTB(東京)によると、4月25日〜5月7日に旅行に出かける人は推計2345万人で、前年より7%近く減る見通しだという。同社の担当者は「家計が厳しく、旅費も高いため、連休を取れても旅行をしない人が増えているようだ」と分析している。