ANAとJAL「過去最高」の売上高…3月期連結決算、訪日外国人増で国際線好調
2025年5月2日(金)17時36分 読売新聞
JALとANA
2日出そろった航空大手2社の2025年3月期連結決算で、ANAホールディングス(HD)の売上高が過去最高、日本航空(国際会計基準)も12年の再上場後で最高となった。いずれも訪日外国人の増加により、国際線が好調だった。
ANAHDの売上高は前期比10%増の2兆2618億円だった。一方、最終利益は2・6%減の1530億円にとどまった。航空エンジンメーカーによる品質問題で一部機材の点検を強いられたことが響いた。
日航の売上高は11・6%増の1兆8440億円、最終利益は12%増の1070億円となった。最終利益は新型コロナ禍後、初めて1000億円台を回復した。
26年3月期の業績予想では、ANAHDが増収減益と見通す。機材点検の影響が続き、営業利益が150億〜200億円押し下げられる。日航は増収増益で、売上高は10年の経営破綻前の2兆円規模に迫る。日航の鳥取三津子社長は2日の決算記者会見で「高い目標だが、必ず達成できると思う」と述べた。