トランプ政権、自動車部品に25%の追加関税を発動…供給網の混乱・製造コスト上昇招く恐れ
2025年5月3日(土)13時22分 読売新聞
トランプ氏=AP
【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ政権は3日午前0時1分(日本時間3日午後1時1分)、輸入される自動車部品に対する25%の追加関税を発動した。輸入自動車への追加関税はすでに4月に発動している。製造拠点を国外から米国に移す狙いだが、供給網の混乱や製造コストの上昇を招く恐れがある。
エンジンやトランスミッション(変速機)、パワートレイン(駆動装置)などの自動車部品が対象となる。関税の対象が拡大することで、日本の関連産業にも打撃が広がりそうだ。
一方、トランプ政権は4月29日、米国内で自動車を生産する全てのメーカーを対象に、輸入部品にかかる関税負担を軽減すると発表している。2年間の期限付きで、日本メーカーにも適用される。