香港大引:ハンセン0.7%高で4日続伸、テック指数は0.1%下落

2025年5月6日(火)17時48分 サーチナ

 休場明け6日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比158.03ポイント(0.70%)高の22662.71ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.57ポイント(0.37%)高の8261.61ポイントと3日続伸した。ハンセン指数はトランプ米政権の「相互関税」で急落する前の水準(4月3日終値22849.81ポイント)に迫っている。売買代金は2133億6760万香港ドルに拡大した(2日は1337億2830万香港ドル)。
 前週の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策に対する期待感や、米中がそれぞれ一部関税の引き下げ方針を示していることなどが支えだ。海外マネーの流入もプラス。香港ドル相場が上昇している。香港金融管理局(HKMA)は4年半ぶりに香港ドル売り・米ドル買い介入に踏み切った。新規株式公開(IPO)の増加や、中国の新興株を物色する動きが背景にあるとの見方がある。ただ、上値は限定的。米中協議の先行き不安は根強く、米中対立の長期化も警戒されている。ハンセン指数も安く推移する場面があった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が7.1%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が5.7%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が5.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、カジノ関連が高い。金沙中国のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が7.4%、新濠国際発展(200/HK)が4.6%、永利澳門(1128/HK)が3.6%ずつ下落した。カジノ収入増が期待されている。中国の労働節(メーデー)連休に当たる5月1〜5日、マカオの出入境者数は延べ375万4000人に達した。前年同期比で25.6%増加している。また、4月のカジノ売上高は3カ月連続でプラス成長した。
 産金セクターも急伸。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が12.9%高、霊宝黄金(3330/HK)が8.3%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が6.4%高、招金鉱業(1818/HK)が4.1%高で引けた。金相場の上昇が手がかり。昨夜のNY金先物は2.4%高と続伸した。
 空運セクターも物色される。中国東方航空(670/HK)が7.3%高、中国南方航空(1055/HK)が6.6%高、中国国際航空(753/HK)が5.8%高と値を上げた。
 半面、新興EV(電気自動車)はさえない。蔚来集団(9866/HK)が6.5%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.3%安、小米集団(1810/HK)が2.9%安で取引を終えた。EVなどに売りが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行安している。
 中国不動産セクターも安い。遠洋集団HD(3377/HK)が8.1%、中国奥園集団(3883/HK)が3.3%、広州富力地産(2777/HK)が2.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.13%高の3316.11ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。証券・保険、素材、インフラ関連、運輸、消費関連、自動車、不動産、公益、医薬なども買われている。半面、銀行は売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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