オンラインカジノ規制強化、与野党が一致…SNSでのサイト誘導禁止など今国会に法改正案
2025年5月9日(金)23時17分 読売新聞
国会議事堂
与野党は9日、違法なオンラインカジノの規制強化に向けた実務者協議を国会内で開き、カジノサイトの開設や誘導行為を禁止する法案について、今国会中の成立を目指す方針で一致した。来週にも与野党で合意し、衆院内閣委員会の委員長提案でギャンブル等依存症対策基本法改正案を提出する見通しだ。
協議には、自民、公明、立憲民主、日本維新の会、共産、れいわ新選組、有志の会の7党・会派が参加した。自民、公明、立民が3党でまとめた同法改正案の内容を説明し、大筋で了承された。欠席した国民民主党も改正案に賛同する方針を示している。
改正案では、オンラインカジノサイトの開設やサイトへの広告掲載、SNSなどでのサイトへの誘導行為を禁止するほか、政府や地方自治体がオンラインカジノは違法だと周知する広報、啓発に取り組むことも盛り込まれた。
各党・会派内で改正案を議論した上で、来週中にも実務者協議を開き、合意形成を図る。自民実務者の佐藤啓参院議員は協議後、記者団に「オンラインカジノは若者を中心に広がっており、大変重大な問題。早急な対策が必要だ」と語った。