BNPパリバ社、IBM Cloudとの10年間にわたる新たなパートナーシップを締結
2025年5月22日(木)13時40分 PR TIMES
- BNPパリバ社とIBMは、BNPパリバ社のレジリエンスをさらに強化し、クラウドネイティブ戦略を加速させ、生成AIの開発を支援することを目的に、IBM Cloudとのパートナーシップを10年間更新・強化したことを発表
- この複数年にわたるパートナーシップは、顧客および従業員に利益をもたらすための、ビジネスの成長に向けたBNPパリバ社の継続的なテクノロジー投資およびマルチクラウド戦略の一環
【フランスパリ- 2025年4月29日(現地時間)発】
BNPパリバ社は、2019年より、同社データセンターでIBM Cloud(https://www.ibm.com/jp-ja/cloud)をホスティングしており、このパートナーシップにより、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を支える信頼性の高いレジリエントなテクノロジー基盤を構築してきました。
BNPパリバ社は、2019年から構築してきた既存のインフラストラクチャーに加え、2028年までに同社データセンター内にIBM Cloud専用の新たなエリアを設ける予定です。この新たな投資は、グループのレジリエンスを高め、同社の顧客データおよび情報システムのセキュリティーを維持しつつ、決済などの重要な銀行サービスを中断することなく継続するために必要な
冗長性を確保することを目的としています。
BNPパリバ社にとって、本取り組みは、欧州のDORA(デジタル・オペレーション・レジリエンス・アクト(https://www.ibm.com/jp-ja/topics/digital-operational-resilience-act))が定める要件への実践的な対応の一環であり、特に事業継続性およびITリスク管理の分野において、金融機関の運用レジリエンス要件を強化することを目的としています。この新たなクラウド・インフラストラクチャーの構築およびクラウド・サービス・プロバイダーに関連するリスクの厳格な管理は、BNPパリバ社の事業継続性および顧客データの保護に貢献します。
IBMとのパートナーシップの更新および拡大により、BNPパリバ社は同社のクラウド・インフラストラクチャーと統合されたIBM Cloud上のGPUを活用し、テクノロジー基盤を強化することができます。これらの補完的なリソースは、各ビジネス部門が生成AIのユースケースを検証・展開できるように支援することを目的としています。
BNPパリバ社は、IBMのKubernetesコンテナ管理プラットフォームであるRed Hat OpenShift(R)を活用し、コンテナ(マイクロサービス)を基盤としたクラウドネイティブ・アプローチによるアプリケーションのモダナイゼーションを継続しています。このソリューションは、BNPパリバ社がモジュール化されたスケーラブルかつポータブルなアプリケーションを開発し、銀行サービスの運用においてより高い柔軟性と俊敏性を提供することに役立ちます。また、特に決済および決済システムで、新しいアプリケーションを展開できるように構築されています。
BNPパリバ社 最高情報責任者のマーク・カミュ(Marc Camus)氏は、次のように述べています。「私たちは、インフラストラクチャーのレジリエンスを強化し、お客様、従業員、パートナーのためにイノベーションを推進するべく、最先端テクノロジーへの投資を継続的に行っています。サービスとしてのGPU(GPU as a Service)、データセンター内における専用の最先端環境、クラウドネイティブなインフラストラクチャーを組み合わせることで、テクノロジー基盤とともに情報システムのセキュリティーとコンプライアンスを強化しています」
IBM Cloud担当のゼネラル・マネージャーであるアラン・ピーコック(Alan Peacock)は次のように述べています。「IBMとBNPパリバ社は、数十年にわたり、必要なレジリエンスを備えた将来の銀行インフラストラクチャーを構築するために協力してきました。それ以来、BNPパリバ社は、現在も拡大しているIBM Cloud for Financial Services(https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/financial-services)を活用する金融機関および技術パートナー企業から構成されるIBMのエコシステムに参加し、セキュリティーとコンプライアンスを最優先に据えた最高のデジタル・バンキング体験を顧客に提供するというミッションを推進しています。このパートナーシップの最新のマイルストーンは、銀行全体で拡張されたエンタープライズ・グレードのクラウド・サービスを提供し、BNPパリバ社だけでなく、世界中の企業にとってAIとクラウドイノベーションによる新たな可能性を切り拓くものです」
当報道資料は、2025年4月29日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちら(https://newsroom.ibm.com/2025-04-29-bnp-paribas-signs-a-new-multi-year-partnership-agreement-with-ibm-cloud)を参照ください。
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BNPパリバ社について
BNPパリバ社は、欧州における銀行・金融サービス分野のリーディングカンパニーであり、現在64か国で事業を展開、約17万8,000人の従業員を擁しています(うち14万4,000人以上が欧州で勤務)。グループは次の3つの主要事業分野で中核的なポジションを確立しています。
- コマーシャル・パーソナルバンキング&サービス:グループの商業銀行・個人向け銀行業務に加え、BNPパリバ社・パーソナルファイナンスやArvalなどの専門事業も含まれます。
- インベストメント&プロテクションサービス:貯蓄、投資、保険ソリューションを提供します。
- 法人・機関投資家向けバンキング:法人および機関投資家向けに特化したサービスを提供します。
強固かつ多様性のある統合型ビジネスモデルを基盤とし、個人、地域団体、起業家、中小企業、大企業、機関投資家など、あらゆる顧客の資金調達・投資・貯蓄・保険ニーズに対応するソリューションを通じて、そのプロジェクト実現を支援しています。
欧州においては、ベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルクの4か国を国内市場と位置づけており、地中海地域諸国、トルコ、東欧にも統合型の商業・個人向け銀行モデルを展開中です。また、グローバルな銀行業務における主要プレイヤーとして、欧州では先進的なプラットフォームとビジネスラインを、アメリカ大陸では強い存在感、アジア太平洋地域では堅調かつ急成長中の事業基盤を有しています。
さらに、全事業において**企業の社会的責任(CSR)**を実践し、グループのパフォーマンスと安定性を確保しつつ、持続可能な未来の構築に貢献しています。