《総資産は18億円》19歳で投資に出会い、現在は毎日午前2時起床…87歳の現役投資家「シゲルさん」が莫大な資産を築けた理由
2025年5月28日(水)8時0分 文春オンライン

著者は、「日本のウォーレン・バフェット」とも評される偉才の投資家。昭和11年、二・二六事件の年に兵庫県の貧しい農家に生まれ、高校卒業後にペットショップに勤務し、19歳で投資に出会う。やがて雀荘経営で財をなし、専業投資家に転身。以後、いくつもの時代の荒波を乗り越えながら投資を続けてきた。
本書執筆時の総資産は18億円。配当金だけで暮らせるにもかかわらず、現在もデイトレードに打ち込む。本書はその投資術と思考法を詰め込んだ初著作だ。
「著者は企業投資家のバフェットとは異なり、個人投資家。それでいて80代後半で現役というのは、おそらく世界的に唯一無二なはず。ただの投資本にとどまらず、そんな人としての魅力が伝わる、生き方指南の本として編集しました」(担当編集者の斎藤順さん)
資産家とは思えないほど質素な生活で、毎日午前2時に起床。市場を中心に規則正しく過ごす。それが著者の心・技・体を強く保つ。
「著者にとって投資は、最高の暇つぶしであり、頭の体操なんです」(斎藤さん)
主な読者の年齢層は50代以上と、投資本にしてはやや高めだ。
「退職後に何をしたらいいのかわからないと感じている高齢者の背中を『がんばろうよ!』と押す本にできました。そこには著者の豪快なお人柄の影響も大きかったです」(斎藤さん)
(前田 久/週刊文春 2025年5月29日号)