New Innovations 、世界初の狭小スペースに対応したハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」を発表
2025年5月28日(水)16時40分 PR TIMES
株式会社New Innovations(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO 兼 CTO:中尾 渓人、以下「New Innovations」)は、狭小スペースに対応した世界初※となるハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」を提供開始しました。床面積を圧迫せず、既存の限られた厨房スペースに設置できる省スペース設計でありながら、本体には最大60食分の材料を保管可能。タッチパネル操作や既存のPOSシステム等との連携によって調理から包装までをすべて自動で行い、高品質なハンバーガーを提供します。なお、「Burger Cooker」は、厨房レイアウトやメニューミックス、調理マニュアル等を踏まえた企業のニーズに応じて規格の調整や一部カスタム開発することを前提とした製品です。
※W900×H1800×D750の本体外寸により60食以上の材料保管容量と、加熱から包装までの一連のハンバーガー調理を自動化したものとして、2025年5月調査、自社調べ
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■開発背景
人材不足は業界を問わず深刻化しており、企業の持続的な成長を左右する経営課題です。デスクワーカー業務はDX推進で生産性向上が進む一方、飲食・サービス業界では、管理業務のDXやロボット導入が進みつつも、コストや運用負荷の課題から広範な実装には至っていません。
こうした状況のなか、飲食・サービス業界では人手不足に対応するため、ショートワーカーや海外人材の活用とトレーニング体制の整備を進めています。また、一時的な提供効率の低下や人件費率上昇を受け入れた上で、高価格帯ブランドへの転換を図る動きや、配膳、注文、支払といった顧客接点の一部デジタル化なども実施されています。
このように様々な工夫が重ねられていますが、人材リソースの圧迫やピーク時の売上機会損失、顧客体験価値の維持においては、まだ課題が残ると考えられます。顧客接点は飲食・サービス業における価値創出の中核であり、安易な機械化で接客品質を損なうアプローチは慎重に進める必要があります。
そのため、まずは厨房内の業務から確実に自動化を進めることが、現実的かつ有効な一歩だと考えています。合わせて、グローバルなマーケットポテンシャルも鑑み2021年より初期検証・開発検討を開始し、今般の「Burger Cooker」の提供開始に至りました。
■「Burger Cooker」の特長
「Burger Cooker」は幅800〜1,200mmという限られた厨房スペースに設置できる省スペース設計でありながら、本体には最大60食分の材料を保管可能なハンバーガーの全自動調理ロボットです。タッチパネル操作やあらかじめ設定した調理スケジュール、既存のPOS/モバイルオーダーシステム等との連携によって調理から包装までをすべて自動で行い、高品質なハンバーガーを提供します。
「Burger Cooker」の導入によって、店舗ごとの運営実態に合わせた課題を解決し、顧客体験向上と店舗運営の効率化の両立を支援します。
売上機会損失の解消:
ピーク時の調理には専任スタッフの配置で対応してきたものの人材確保が難しくなってきた、想定よりも売上が好調にも関わらず人員不足で体制が追いつかないなど、調理スピードがボトルネックとなり売上機会の損失が発生しているので改善したい。
営業機会の維持:
人員確保が困難なために時短営業を強いられてしまい、売上の減少に繋がってしまっているので、少ない人数でも安定運営を可能にしたい。
スタッフ教育負担の軽減:
調理スキルの習得にかかる教育期間とコストの負担が大きく、店舗運営をしながらの対応が難しいため、調理工程の標準化や自動化を行い、労働環境の改善とブランド品質を保持したい。
<仕様について>
パイロットモデルの仕様は以下の通りですが、「Burger Cooker」は厨房レイアウトやメニューミックス、調理マニュアル等を踏まえた企業のニーズに応じて、規格の調整やカスタム開発することを前提としています。
・自動化工程:各種材料の保管、バンズの加温または焼成、ビルドアップ、包装
・生産能力:最大120食/時、1食あたり55秒/食
・調理指示:タッチパネル操作による予約調理/割込み調理指示
・サイズ:W900、H1800、D750
・保管容量:60食分超
ーバンズ60食分
ーパテ72食分
ー野菜類67食分
ーソース類
ーその他SKU14食分
ー包装資材600食分以上
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/46923/128/46923-128-ee7f60bf0f90b749f837b83c4922e7bf-1920x1280.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■「Burger Cooker」導入について
New Innovations は現場オペレーションと経営戦略を結ぶための要件整理や構想段階からご支援します。「Burger Cooker」という既製品を購入いただくのではなく、経営方針・他投資案件も踏まえた、最適解の共創を目指しています。
調理工程の自動化を推進するプロジェクトでは、経営戦略と現場実態、投資対効果、テクノロジーと人の融合など、あらゆる要素のバランスを取ることが重要です。また、メニューミックスにおける定番SKU数をどう考えるか、既存店のレイアウトにおいて通路幅や客席比率をどこまで求めるか、バイオーダーの導入により増大する人的コストはどこに吸収させるのかなど、見極めるべきポイントは各社異なります。
「Burger Cooker」の導入においても、許容される機器サイズ、自動化対象メニュー、SKU、工程などの全ての要素を勘案しながら、社内外の協力のもと最適解を精査し、個社のニーズをパイロットモデルに反映させていきます。ハンバーガー調理の自動化ありきではなく、他領域も見据えたプロジェクトにも伴走可能です。
「まだ導入フェーズではないが、準備を始めたい」「本格的に取り組む前に、論点や実現可能性を整理したい」といった段階でも、ぜひお問い合わせください。
<お問い合わせ先>
株式会社New Innovations OMO 事業部
MAIL:contact@newinov.com
TEL:03-4405-3180
■「Burger Cooker」を支えるディープテック基盤
New Innovations は、ディープテックを「使う企業」ではなく、ディープテックによって「製品をつくり、それを社会に届ける企業」です。その技術の基盤は、初期プロダクトであるスマートコーヒースタンド「root C」からスタートし、5年以上にわたる研究開発を通じて、実装可能な技術として着実に進化を遂げてきました。
自動車工場やセントラルキッチンのように設備・機能・人員が一箇所に集約された現場と、外食・小売・宿泊のように小規模で現場ごとに条件が異なる現場では、求められる技術アプローチが異なります。
限られた厨房空間で複数の作業に各人が並行して従事する環境では、産業用アームに代表される単一工程・高出力型のメカトロニクスではなく、AIとクラウド制御による柔軟かつ協調的な自動化が不可欠です。
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ハンバーガー調理を例に取ると、複数の食材をメニューごとに異なる分量・順序・手順で取り出し、積層し、包装するという、非定型で複雑な処理が求められます。
この複雑な工程に対し、「Burger Cooker」ではNew Innovations 独自のマルチSKU多工程構成制御(Multi-SKU Orchestrated Control・MSOC)を採用。小型アクチュエータ群をミリ秒単位で統合制御することにより、従来のロボットでは実現できなかった動作を安定自動化しています。
さらに、形状や質感が異なるレタス・バンズ・パテといった食材にも対応するため、専用のエンドエフェクタを3Dプリントで独自開発しました。制御の中枢には、ROS2ベースのリアルタイム処理と高頻度通信制御技術が組み込まれています。
◼️代表取締役 CEO 兼 CTO 中尾 渓人 プロフィール
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/46923/128/46923-128-62ed530f2af80a198918bc254b9243e2-900x1025.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]中尾 渓人(Keito Nakao)
1999年、和歌山県生まれ。14歳で『RoboCup Junior』世界大会にて入賞。15歳から開始したシステム開発事業で取引先が300を超えたことをきっかけに、高校在学中の2018年に株式会社New Innovations を設立。「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に、あらゆる業界に向けてOMOソリューションを提供することで、企業の生産性向上や収益増加、顧客体験の向上などに寄与している。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」選出。
◼️採用情報
New Innovations は、OMO領域における事業を推進する、事業企画、開発エンジニア、コーポレート人材を積極採用しています。
・OMOソリューション 事業開発(エンタープライズセールス & 要件定義PM)
・図面バンク SMB向け フィールドセールス
・図面バンク エンタープライズ向け フィールドセールス
・図面バンク カスタマーサクセス(立ち上げ)
・VPoE(ロボティクスソリューション開発責任者)
・採用責任者
New Innovations は上場企業役員経験者、外資コンサルティングファーム出身者、ユニコーンスタートアップの経営メンバー、部長クラスの経験者、人型ロボットをはじめ様々な開発に携わってきたシニアエンジニア、幼少期からロボット製作に携わり国内外のロボットコンテストで優勝した若手人材まで、幅広いメンバーが活躍しているビジネス・開発組織です。ご応募をお待ちしております。
https://hrmos.co/pages/newinov/jobs
◼️New Innovations について
「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に掲げ、OMO(オンラインとオフラインの融合)を主軸とする事業を展開しています。コンサルティングから開発・事業展開までワンストップで支援。AIやクラウド、オンライン制御などのコア技術を駆使し、省力・自動化を軸にしたハードウェア製造とソフトウェア構築を行います。自社プロダクトとしてスマートコーヒースタンド「root C」を運営。2024年6月にかき氷の全自動調理ロボット「Kakigori Maker」をリリース。また、AIを活用したクラウド図面管理システム「図面バンク」の開発・提供も行う。ロボティクスを通じた付加価値創造により、あらゆる業界における生産性向上や事業構造の変革、顧客体験の向上を実現し、企業の収益増加、そして産業の発展に貢献します。
【会社概要】
人類を前に進め、人々を幸せにする
会社名 :株式会社New Innovations
代表取締役:中尾 渓人
資本金 :28億400万円(準備金含む)
設立 :2018年1月
事業内容 :OMOソリューションやスマートコーヒースタンド「root C」、AIを活用したクラウド図面管理システム「図面バンク」の提供
本店 :東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲10F
URL :https://newinov.com/