小泉農相「週明けには2000円の備蓄米が店頭に並ぶ」、随意契約で「一定程度効果が出てきた」

2025年5月28日(水)21時47分 読売新聞

衆院農林水産委員会で立憲民主党の野田代表(手前)の質問に答弁する小泉農相(28日午前、国会で)=川口正峰撮影

 政府備蓄米の随意契約による放出を巡り、小泉農相は28日、2021年産米の最大10万トンについて、対象事業者を大手小売業者から中小スーパーや米穀店に切り替えたうえで、両者に割り当てる量を設定すると発表した。また、22年産米に申し込みが殺到して新規受け付けを休止したが、21年産米について29日に事業者説明会を開き、30日にも受け付けを再開する方針だ。

 小泉氏は28日の衆院農林水産委員会で、「週明けには(5キロ・グラムあたり)2000円の備蓄米が店頭に並ぶ。随意契約で、一定程度効果が出てきたのではないか」と強調した。

 3月に始まった備蓄米の放出は一般競争入札による価格の高止まりが指摘され、店頭に並ぶまで時間がかかることが課題だった。大手小売業者を対象に26日から始まった随意契約による備蓄米放出は、29日にも小売業者に引き渡しが始まり、6月1週目に店頭に並ぶ可能性がある。

 農水省によると、申し込みは27日昼段階で33社計15万トンに上った。大手スーパーや大手ネット通販などが申し込んでいる。農水省は28日、約70社としていた申し込み者数について、精査した結果約60社だったと説明した。社名は公表していないが、ファミリーマートやLINEヤフーグループなども名乗りを上げている。

 中小の小売店を対象とする21年産米の随意契約は、玄米60キロあたり税抜き1万80円で、22年産の1万1010円より割安に設定しており、店頭での販売価格は5キロあたり1800円程度を想定している。

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