『べらぼう』第4話 横浜流星“蔦重”の悔し涙……絵心開花の“唐丸”にX「後の写楽?」「北斎?」考察続々
2025年1月29日(水)18時30分 All About
1月26日に放送されたNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第4話のストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころに迫ります。(画像出典:NHK『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』公式Webサイト)
第4話「『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)」あらすじ
「一目千本」が好評を得た“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、呉服屋の入銀で錦絵を作ることに。地本問屋・西村屋(西村まさ彦)が市中でも売れるようになると声をかけて参画し、本の制作を順調に進めていきます。そんな中、義兄・次郎兵衛(中村蒼)のドジが発端で、錦絵の線画が水浸しに。焦る蔦重に対し、蔦屋でともに働く謎の少年・唐丸(渡邉斗翔)が、試しに自分が直させてほしいと提案。本物とそん色ない出来栄えで仕上げ、事なきを得ます。
版元になればいいという助言を聞いた蔦重は、平賀源内(安田顕)に命名してもらい「耕書堂」を立ち上げることに。しかし、江戸の本屋・鱗形屋(片岡愛之助)と鶴屋(風間俊介)が、蔦重の版元入りを拒否。版元の仲間うちで認められなければ、本を市中で売り広めることはできず、蔦重は“吉原のため”に泣く泣く身を引くことになり——。
「何が“吉原のため”だ……!」蔦重の悔し涙が泣ける
必死で駆け回って作り上げた錦絵の手柄を横取りされ、土壇場ではしごを外されてしまった蔦重。煮え湯を飲まされ「ふざけんじゃねぇよ! こんなおかしなこと、あっかよ!」と激昂。駿河屋(高橋克実)に制され、「吉原のため、よいものに仕上げてくだせえ」と頭を下げ身を引いたものの、「何が“吉原のため”だ……忘八が……!」と悔し涙をにじませました。X(旧Twitter)では、「蔦重のひらめきも行動力もすごい!錦絵が出来る過程にワクワク」「よく走って笑って泣いて江戸っ子らしく気持ちいい」「こんなに働いたのに、あくどい奴らに利用されて悔しいね」「蔦重かわいそうだったな……」「鱗形屋と西村屋め。版権独占で絵師と版元搾取って、現代にも通じる悪辣っぷり」「怒りで熱くなった蔦重に、言葉の冷水をぶっかけて引き戻す駿河屋の親父さん……多分、はじめからわかってたよね。でも勉強になるからって黙ってたのかもしれない」などのコメントが寄せられています。
“唐丸”は後の写楽? 歌麿? それとも北斎か?
また、絵心を開花させた唐丸にも話題が殺到。Xでは「唐丸が後の喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎の偉人どれかの可能性大で楽しみすぎる」「後の喜多川歌麿かなと思ってたんだけど、写楽かな? 謎の絵師、東洲斎写楽は誰だったのかをどう描いていくのか楽しみ」「写楽は版元に振り回されてどんどん才能を潰されていくので、唐丸には別の絵師ルート辿って欲しい」など、唐丸の将来に対してさまざまな考察が寄せられています。第5話は「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」。逆境に置かれても決して諦めない蔦重は、鱗形屋のもとで働き、のれん分けで本屋になる道を選択しようと決意。そんな中、唐丸はある男にしつこく脅されて……。この先、活躍が楽しみな唐丸の過去や正体が明らかになるのでしょうか。目が離せません。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
(文:地子給 奈穂)