《名物社長が金銭トラブルで失踪》有働由美子を直撃すると「それ、マツコ(・デラックス)に聞いてよ」《マツコの答えは…》
2025年4月30日(水)7時0分 文春オンライン
「ワンマン経営で有名なあの名物社長の姿を今年に入って見かけなくなりました」(芸能事務所関係者)
くりぃむしちゅー、マツコ・デラックス、有働由美子……小規模ながら精鋭の売れっ子タレントを擁することで知られる芸能事務所「ナチュラルエイト」。敏腕で名高い女社長が失踪中!?
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『ばばあ』『ばあ様』の愛称で親しまれていた
最近姿を消したともっぱら噂なのは、事務所の創業者であり、長らく社長として君臨してきた大橋由佳氏(63)。
「くりぃむしちゅーの上田晋也と有田哲平、マツコらは、大橋さんのことを親しみを込めて『ばばあ』『ばあ様』の愛称で呼んでいました。社長という立場ながらささいなことにも目配りをして、タレントはもちろん番組スタッフからの信頼も厚い」(民放関係者)
東京都出身の大橋氏は短大卒業後、保険会社や広告制作会社、フリーのCMプランナーなどを経て、30代半ばで芸能事務所「プライムワン」(現・プライム)に入社。そこで出会ったのが、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)だった。大橋氏がマネージャーについて以降、コンビは芸能界で頭角を現していく。

「大橋さんの働きを抜きに今日のくりぃむしちゅーの成功はあり得ません。2人はレギュラーを務めていたラジオ番組で『ばばあ』ネタをたびたび披露しており、マネージャーとタレントの関係を超えた戦友意識を感じさせました」(同前)
社長退任の真相
2009年、大橋氏が独立しナチュラルエイトを立ち上げると、くりぃむしちゅーはその所属第1号タレントとなる。先の芸能事務所関係者が語る。
「立ち上げから程なくしてコラムニストで毒舌キャラのマツコ・デラックスが、18年には元NHKアナウンサーの有働由美子が入所しています。すでに人気絶頂だった両者がナチュラルエイトへの所属を決めたのは大橋氏の存在が大きい」
このように大物たちから絶大な信頼を集めてきた大橋氏の失踪は、現場に戸惑いを呼んでいる。
いったい何があったのか。事情を知る芸能関係者が口を開いた。
「大橋さんは体調不良で社長を退いたと関係者には伝えていますが、真相は違います。どうやらタレントのギャラや事務所のお金をめぐりトラブルを起こした。問題が発覚し、一部のタレントたちと話し合いがもたれた末、責任を取る形で昨年末に社長を退任したようです」
「そんなのどこから聞きつけて来るの(笑)」
名物社長が金銭トラブルで会社を追われたというのだ。彼女に信頼を寄せていたタレントたちはどう思っているのか。
1月26日、生放送を終えたばかりの有働氏を直撃した。
——大橋さんの退任は金銭トラブルが理由?
「私も報道に携わる身なので、すべて明らかにならないとハッキリしたことは申し上げられないんです。今、専門家に金銭の問題があったのかどうかも調べていただいてる状況で」
——有働さんや一部のタレントたちと大橋さんの間でトラブルに関して話し合いがあったと聞いた。
「そんなのどこから聞きつけて来るの(笑)」
——納得のいく説明はあったのか。
「それ、マツコに聞いてよ」
だが、当のマツコに尋ねてみても、「会社に聞いてよ」と口が重い。
「友人のミッツ・マングローブが『マツコの年収は20億円』とテレビで吹聴していますが、マツコ自身は『その10分の1ももらってないわよ!』と愚痴をこぼしている。あれだけメディアに露出していても手取りは少ないようです」(前出・芸能関係者)
「そのへんのこと僕はわかんないです」
大橋氏との付き合いは四半世紀に及ぶくりぃむしちゅーの上田にも聞いた。
——大橋さんが事務所を辞めた。
「元々、数年前から辞めるとは言っていたんです。ちょっと体調の問題があって、僕の予想よりは数年早く辞める形になっちゃったんです。昨年の年末ですかね」
——ギャラの中抜きが横行していたと聞いている。
「あー、そうですか。僕、お金のこと疎くてわからない面もあるんですけど、大橋が辞めるにあたって経理などの引き継ぎ含めて税理士ら専門家に任せている。なので、そのへんのこと僕はわかんないです」
と、番組さながらのトーク術で金銭トラブルについては口をつぐむのだった。
“横領疑惑”も浮上
ナチュラルエイトに大橋氏の辞任や金銭問題について問い合わせたところ、大橋氏の後継と目される永津圭介氏が取材に応じた。
「法的観点を含め、専門家を交えて協議を進めているところなので、現在はお答えできないです」
先の芸能関係者が続ける。
「タレントのギャラを繰り返し中抜きする錬金術で横領の疑惑も浮上しています。トラブルの金額は億単位にのぼるのでは。これまで大橋さんのワンマンで事務所を動かしてきただけに、顕在化していない不透明なお金の流れがあるのかもしれません」
大橋氏は電話にも出ず、自宅にも姿がない。不自然な失踪の真相が明かされる日はくるのか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年2月6日号)