元フジ解説委員 フジ改革報告書で注目した改編とは?「今までやってきていない...なかなか大変な改革に」
2025年5月5日(月)19時34分 スポーツニッポン
元フジテレビ解説委員でジャーナリストの風間晋氏が5日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月〜金曜後6・00)に生出演し、フジテレビが公表した再生・改革に向けた具体策について私見を語った。
元アナウンサーの女性が元タレント中居正広氏から受けた性暴力被害の事案について、フジ・メディア・ホールディングス(HD)金光修社長、フジテレビ清水賢治社長は先月30日、総務省を訪れてコンプライアンスの強化策を報告した。再生、改革に向けた具体案は8項目あり、人権コンプライアンス意識向上・体制強化と、ガバナンス改革・組織改革と2つの軸に分かれている。
この報告書の意味合いについて、風間氏は「とりあえずこれは監督省庁の総務省から“コラ!”と言われて、厳重注意を受けて、4月末までに報告を出せと求められたので、まず総務省に“ごめんなさい。ちゃんとやります”という姿勢を見せるのが、この具体策の報告書の最大の眼目だと思っている」と見解を語った。
6月には株主総会も控えており、「そこまでに株主、スポンサー、社員とか、理解を得ていくというのが目的なわけですよね」とも述べた。
報告書の中で、気になった部分があるという。それは、アナウンス室の独立。今回の事案で問題となった、編成、制作に対するアナウンサー側の従属的な立場を解消するための改編という。風間氏は「今一番、関心を持たれている部分だからそういうふうになるんだけど、キャスティング権をアナウンス室が持つってことは、番組の結果責任をアナウンス室も負うということ」と指摘。「今までやってきていないと思うので、なかなか大変な改革になるんじゃないの?と思っています」と述べた。